闇深い韓国政界―中国メディア

Record China    2019年3月30日(土) 13時50分

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27日、新民週刊は、スキャンダルが後を絶たない韓国政界の背景について分析する記事を掲載した。資料写真。

2019年3月27日、新民週刊は、スキャンダルが後を絶たない韓国政界の背景について分析するコラム記事を掲載した。以下はその概要。

BIGBANGの元メンバーV.Iのスキャンダルの余波が韓国の政界や商業界にまで及んでいる。18日には文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、李明博(イ・ミョンバク)政権時代に発生した女優自殺トラブルの徹底調査を指示した。

今回の騒動で、長年暗闇に包まれ続けている韓国政界に新たなドラマが誕生することになりそうだ。これまで、代々の韓国大統領が在任時あるいは退任後にスキャンダルに巻き込まれ、弾劾や裁判を受けてきた。その根本的な原因はまさに政治と商業の癒着にある。リアルな韓国政界が繰り広げるストーリーは、ドロドロの韓国宮廷劇よりもおもしろいのである。

官と商の結託はどの国においても古くからの問題というべきものだが、とりわけ韓国はひどい。そして実は、大統領のスキャンダルは与党と野党間の戦争という側面も持っており、歴代大統領もその犠牲になったにすぎないのだ。「兄貴」分だった盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏の汚職を追究して自殺に追いやった朴槿恵(パク・クネ)氏や李氏への「仇討ち」を図る文大統領も、今後同様な仕打ちに遭う可能性があるのだ。

韓国では進歩勢力と保守勢力の地域分けが非常にはっきりしている。それは、山の多い朝鮮半島では地域間の往来が少なかったことに起因するものだが、この状況が政治派閥間の衝突を激しくしている。

そして、1980年代後半に、軍事独裁政権への反省から大統領の再選を禁止したことも、韓国政界に骨肉の争いと官民の癒着を生んだ大きな原因になっている。まず、5年の任期で交代を余儀なくされるため、政策の連続性が失われる。また、財閥に抗し得る力をつける前に任期が切れてしまう。そして、任期が残り1年になると、大統領が自らの実績作りのためにあらゆる権力を用いようとするのだ。

韓国政治の問題はもはや各界の共通認識だ。一方で、朴氏のスキャンダルからは、韓国の社会や世論が備えている監督能力が高いことがうかがえ、そこに政治改革の希望を見出すことができる。ただ、その力はまだ凝集されておらず、機も熟していない。そしてまた、韓国の政治は米国の制約を大きく受けていることも政治改革の足かせになり得るのだ。(翻訳・編集/川尻

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