インドが米国製対潜ヘリ購入、中国メディア「貧困国なのに。1機1億ドル。わがZ-9なら20機買える」

Record China    2019年4月6日(土) 0時30分

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インドは対潜ヘリとして米国製MH-60Rを24機購入することを決めた。新浪網は中国製のZ-9(直-9)なら20機買えると主張。インドを「数億の貧困人口を抱える非工業国」などと酷評した。写真はZ-9ヘリコプター。

中国メディアの新浪網はインド海軍が米国製の統合多用途艦載ヘリコプターMH-60Rを24機購入する契約を結んだとして、MH-60Rの1機の価格で中国製Z-9なら20機買えると論じる記事を2019年4月4日付で掲載した。記事はインドを「数億の貧困人口を抱える非工業国」などと酷評した。

中国・インド政府は共に、安定した関係の構築に向けた動きをしているが、双方は領土問題という解決が難しく、感情的にもなりやすい問題を抱えている。双方は同問題をめぐって大規模な戦火を交えたこともあり、現在も緊張が高まることがある。双方の相手に対する国民感情も良好とは言えず、中国では特に軍事関連の報道で、相手を批判したり皮肉る論調が珍しくない。

新浪網記事は冒頭で、「インドは数億の貧困人口を抱える非工業国でありながら、国際的な兵器市場ではいつも、土豪(=成り金)のイメージの役割を演じる」と主張。インドが高額の武器を輸入しつづけていることを酷評した。

インドが米国側から24機の購入を決めたのは米国製のMH-60Rで、対潜兵器としての使用が念頭にあるという。契約総額は26億ドル(約2900億円)で、1機当たり1億ドル(約112億円)以上ということになる。記事は、インドの購入価格について、装備なども含まれるとの見方を示した。

記事は続けて、パキスタン軍はしばらく前に、中国から購入した対潜ヘリのZ-9ECを使ってインド最新鋭のスコルペヌ型通常動力潜水艦を浮上させたこともあるとして、Z-9ECの価格は1機当たりわずか数百万ドル(500万ドル=約5億600万円)と論じた。記事は、パキスタン軍の活動を論拠に、MH-60Rの価格が20分の1のZ-9ECが、対潜兵器として有効だとの主張を込めた。

新浪網は、「価格を考えねば、MH-60Rは確実に現在において世界最高の対潜ヘリ」とMH-60Rの優秀さを認めた。さらに、中国が現有する同様の目的に導入できるZ-9ECなどに対しては「総合性能で圧倒」と評価し「中国が開発中の艦載版のZ-20が、(MH-60Rの性能に)なんとか到達できる」と論じた。

Z-20は、ハルビン飛機工業集団が開発し2013年12月に初飛行した。中国陸軍航空兵(航空部隊)が採用し、2020年には運用が始まるとされている。艦載版Z-20は「055」などと呼ばれ、2018年に初飛行に成功したとも伝えられるが、公開はされていない。

新浪網は近く公開される可能性があるとして、「055」について、アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダ、高速光ファイバー・データバス、総合周波数システムを備え、最も安静な現代的原子力潜水艦を探査する能力があるとして、技術面で最先端と評した。

記事は、インドは対潜ヘリとして旧ソ連が開発したka-27と米国製の老朽化したSH-3を使用していると紹介。「インド海軍はMH-60Rが入荷すれば、055保有でやっと得られる境遇を事前に享受できる。これぞ、カネがあれば勝手放題という一種の福祉だ」だと皮肉った。(翻訳・編集/如月隼人

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