ペットをゴミ箱に「捨てる」?「誤訳」テーマ作品が日本語作文コンクールの最優秀賞に

RecordChina    2019年12月14日(土) 11時0分

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日本のゴミ分別が非常に厳しいことは周知の事実だ。中国人観光客の多くは、日本に観光に行って物笑いの種にならないようにと、どうやってゴミを捨てるかを事前にしっかり勉強しておく必要がある。

日本のゴミ分別が非常に厳しいことは周知の事実だ。中国人観光客の多くは、日本に観光に行って物笑いの種にならないようにと、どうやってゴミを捨てるかを事前にしっかり勉強しておく必要がある。しかし、空になった飲料ボトルを手に日本の観光地に置いてあるゴミ箱を見つけた時に、ゴミ箱に中国語で「寵物.瓶子」(ペット.ボトル)と書かれているのを見たらどんな感想を持つだろうか。まさか日本ではペットをゴミ箱にポイポイ捨ててしまうのか?これは中国の大学生、潘呈さんが日本を旅行した際に実際に経験したことだ。ゴミ箱に書かれていた「寵物.瓶子」は、実はペットを意味する中国語の「寵物」とボトルを意味する中国語の「瓶子」という風に誤訳してしまった翻訳だったのだ。これ以外にも、潘さんは日本の街で多くの「笑える」中国語表記を目にしたという。潘さんはこの件をそのままにせず、多くの時間をかけてどうやったらこのような誤訳をなくし、こうした誤訳が中国人観光客をミスリードしてしまう事態をなくせるかを考え、最終的にインターネットを通じて正しい翻訳を提供するという解決方法を考え出した。その後、潘さんはこの経験を作文にして「中国人の日本語作文コンクール」に応募し、見事に最優秀賞の日本大使賞を受賞した。人民網が伝えた。

12月12日午前、日本僑報社と在中国日本国大使館が共同で主催した第15回「中国人の日本語作文コンクール」の表彰式及び日本語スピーチ大会が北京市で行われ、横井裕・在中国日本国大使、株式会社PPIHの高橋光夫CFO、東芝中国の宮崎洋一総代表、「朝日新聞」中国総局の西村大輔総局長、日中交流研究所の段躍中所長ら来賓が出席して挨拶を述べ、受賞者を表彰した。

今回のコンクールには中国各地の208校の大学・専門学校・高校などから、前年を上回る計4359作品の応募があった。そのうち、上海理工大学研究生院の潘呈さんが、「東京五輪で誤訳をなくすため、私にできること」という作品で最優秀賞の日本大使賞を受賞。潘さんは招待を受けて来年2月上旬に日本を1週間訪問することになっている。

横井裕・在中国日本国大使は挨拶のなかで、「すべての作品を読んだ後、今回の最優秀賞を選んだ。最高賞を受賞した潘呈さんは東京を訪問した際、中国語の誤訳を発見し、そうした誤訳を解決するために、日本文化や東京オリンピック・パラリンピックに関する用語の正確な翻訳をSNS(ソーシャルネットワークサービス)などを通じて提供するサービスを実現したいという夢を抱いた。潘さんは『東京2020大会に、かなえたい私の夢!』というテーマに沿って、自らの日本での経験を活き活きと描き、自ら設定した課題に具体的で実際的な解決策を提示した。そしてそれを非常に高い水準の日本語で表現した。このことが、潘さんの作品を日本大使賞に選んだ理由だ」と潘呈さんの作品を高く評価した。また横井大使は、「本年、日本では『令和』時代が幕を開け、そして新中国も成立70周年を迎えた。日中が共に新たな時代を迎えるなかで、入賞者をはじめ、出席された方々が、引き続き日本語をはじめとする各分野での研鑽に励まれ、日中関係の担い手、両国の間の架け橋となっていただきたいと思う」と述べた。

潘さんの作品を含む三等賞以上の作文計81作品は、「東京2020大会に、かなえたい私の夢!」という作品集に収録され、11月下旬に日本全国で発売された。この作品集に収録された今を生きる中国の若者たちのリアルな「本音」や「生の声」からは、中日関係の未来への明るい希望を感じ取ることができる。

朝日新聞社中国総局の西村大輔総局長は作品について触れた際、学生たちに「自分の体験を書くだけでなく、経験を書いてほしい。体験というのは自分が何かをしたということにすぎないが、経験というのは、ある体験をした後で自分が何か変わったということだ」とアドバイスした。

表彰式では「優秀指導教師賞」の受賞者に対する表彰も行われた。一等賞を受賞した大連外国語大学の韓若水さんの指導教師である川内浩一さんは、作文指導の経験について話した際、「カッコいい作文ではなく、誠実な作文を書いてほしい。自分の本当の気持ちに誠実になって、よく考え、深く考えて作文を書いてほしい」と述べた。(編集AK)

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