1月の訪日外国人4カ月連続前年割れ、韓国6割減=中国は新型肺炎で2月以降激減へ―台湾が韓国抜く

RecordChina    2020年2月19日(水) 18時50分

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今年1月の訪日外国客は、266万1千人にとどまり、4カ月連続で前年同月を下回った。日韓関係の悪化を受け、韓国からの訪日客数が59.4%減と、大幅に減少した。写真は中国上海からの訪日客。

2020年2月19日、日本政府観光局が発表した今年1月の訪日外国人客数は、前年同月比1.1%減の 266万1千人にとどまった。昨年1月の268万9千人を約3万人下回り、4カ月連続で前年同月を下回った。日韓関係の悪化を受け、韓国からの訪日客数が59.4%減と、大幅に減少したことが影響した。1月末から本格化し始めた中国で発生した新型コロナウイルス感染症による訪日客数への影響は、2月の訪日外国人客数統計から出てくる見通し。

韓国からの1月の訪日客数は31万7千人と、昨年1月(77万9千人)比46万2千人減少した。韓国では、日本が輸出管理の厳格化を発動した7月以降、日本製品の不買運動が拡大、日本製の衣料品やビールなどに加えて日本旅行もその対象となっている。

中国・武漢で発生した新型コロナウイルス感染症の感染拡大を巡る問題で懸念された中国人訪日客は、前年同月比22.6%増の92万5千人と、1月として過去最高を記録した。中国政府が同感染症の感染拡大を受け、中国人の海外への団体旅行の禁止措置を打ち出したのは1月27日。春節入りが1月中旬と例年より早かったため増加した。

日本政府観光局は「中国政府の通達前までは、航空便の大幅な増便などを背景に中国人訪日客数は好調な伸びを記録した」と分析したが、「1月27日からは、訪日を含む中国人の出国者数が激減している」と指摘した。2月以降の統計では、中国人訪日客が大幅に減少するのは必至だ。

2019年は2月だった春節が今年は1月になり、訪日客が増える長期休暇が前倒しになったため、アジア各国からの訪日客が増加した。香港が前年同月比42.2%増の21万9千人と1月として過去最高となったほか、マレーシア(42.7%増)やフィリピン(48.9%増)、ベトナム(42.5%増)などからの訪日客数も前年同月比で2ケタの伸びとなった。

国・地域別では中国に続いて台湾が前年同月比19%増の46万1千人と韓国を抜いて2位に浮上した。

日本政府観光局は、2月以降に「中国からの訪日客を中心に新型コロナウイルス感染症の影響が懸念される」とし、市場動向を綿密に分析しながら、訪日旅行プロモーションに取り組む方針を明らかにした。日本政府は2020年に訪日外国人客目標を4000万人と設定しているが、目標達成に赤信号が灯っている。(八牧浩行

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