中国国営新華社通信は4日付の記事で、新型コロナウイルスの影響で来夏に延期された東京オリンピック・パラリンピックについて、「大会組織委は無観客開催の可能性を排除していないことを示唆した」と報じている。

記事は、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンが4日、無観客開催案について、国際オリンピック委員会（IOC）のバッハ会長も組織委も望んでいないとし、その点から新型コロナウイルスの状況をしっかりと見極めていきたいと述べたことを取り上げた。

その上で、「組織委が無観客開催の可能性を排除していないことは、高谷氏の発言からも見て取れる。日本国内の新型コロナの感染状況は、7月に入るとにわかに厳しさを増し、感染者数は連続して高値を記録している。五輪の無観客開催は、可能性の高いオプションの一つとなっている」と伝えた。

これに関連し、中国メディアの財経網は4日夜、中国SNS微博（ウェイボー）の投票機能を使い、ウェイボーユーザーに「無観客開催案をどう見るか」について、「歴史の立会人になるということ」「無観客でもいいと思う。アスリートにとって機会はとても貴重」「再延期できないのか」「歓声がなければ試合も味気ない」の4択で投票を求めている。

記事執筆時点で、2873件の回答が寄せられており、「歴史の立会人になるということ」が49．2％で最も多かった。以下、「無観客でもいいと思う。アスリートにとって機会はとても貴重」が25．5％、「歓声がなければ試合も味気ない」が13．8％、「再延期できないのか」が11．5％の順だった。（翻訳・編集/柳川）