【CRI時評】瀾滄江・メコン川協力、ASEAN諸国共同発展実現の力に

CRI時評    2020年8月26日(水) 12時40分

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瀾滄江・メコン川協力第3回首脳会議が24日、ビデオ会議形式で開催された。李克強総理は、水資源協力の強化、貿易・コネクティビティ協力の拡大、持続可能な発展のための協力の深化、民生分野の協力の強化、開放・包摂という理念の実践などを提案した。会議後に発表された「ビエンチャン宣言」は中...

 瀾滄江・メコン川協力第3回首脳会議が24日、ビデオ会議形式で開催された。李克強総理は、水資源協力の強化、貿易・コネクティビティ協力の拡大、持続可能な発展のための協力の深化、民生分野の協力の強化、開放・包摂という理念の実践などを提案した。会議後に発表された「ビエンチャン宣言」は中国の提案を取り入れ、政治や安全保障での協力パートナーシップの強化、経済や持続可能な発展での協力パートナーシップの強化、社会交流と人的交流および文化交流でのパートナーシップの強化、瀾滄江・メコン川協力メカニズムでのパートナーシップの強化を宣言した。

 瀾滄江・メコン川協力メカニズムは、流域6カ国(中国、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム)による「共商、共建、共享(共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う)」の新型準地域協力メカニズムだ。中国は今回の会議で、新型コロナウイルス感染症の予防・抑制状況が常態化する中、人的往来と貨物流通に便宜を図るため、地域の「ファストトラック」と「グリーン通路」のネットワークをしっかりと構築しなければならないと提案した。特に、瀾滄江・メコン川協力を「国際陸海貿易新通道」と結合するという中国の提案は、地域の資源配置をより最適化させ、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の協定署名を促し、より高い水準の地域経済一体化を実現させるだろう。

 中国はさらに、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることを受け、瀾滄江・メコン川流域国の公衆衛生協力を強化することも提案し、瀾滄江・メコン川協力特別基金の枠組みの下で公衆衛生特別資金を設けて引き続き力の及ぶ限りメコン川流域国に感染症対策物資と技術支援を提供することを発表した。併せて中国で新型コロナウイルスワクチンの開発が成功し、利用が開始されれば、メコン川流域国に優先的に提供することも約束した。

 準地域協力メカニズムとして、瀾滄江・メコン川協力メカニズムは常に開放的・包摂的だ。中国は今回の会議で、東アジア協力における東南アジア諸国連合(ASEAN)の中心的地位を支持し、瀾滄江・メコン川協力を通じたASEAN共同体建設への助力を望み、中国・ASEAN戦略パートナーシップを深化させ、同時に日本や韓国、欧州連合(EU)との第三国協力の展開を積極的に模索していくことを表明した。これは間違いなく、地域の発展と繁栄の動力源となるだろう。(CRI論説員)

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