中国で12日から公開される映画「唐人街探案3」（僕はチャイナタウンの名探偵3）の前売り券の売り上げが、米映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」の数字を抜き去り、過去最高となった。

「唐人街探案」は、2015年に1作目が公開され、今回で第三弾となる人気シリーズ最新作。日本でロケが行われ、前作から引き続き妻夫木聡が出演しているほか、長澤まさみや浅野忠信、三浦友和、鈴木保奈美、染谷将太ら豪華な日本人キャスト、さらにタイのアクションスターのトニー・ジャーも出演している。もともとは昨年の春節（旧正月）に公開予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期され、今年の春節初日となる12日に封切りを迎える。

映画産業のデータベース・灯塔サービスが公開したデータで、11日午後3時37分（中国時間）に前売り券の売り上げが7億7400万元（約125億円）を突破したことが明らかになった。これにより、2019年に米映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」の記録を抜き去り、中国映画市場における過去最高の数字を打ち立てている。

毎年、注目の話題作の公開が集中する春節シーズンだが、同じく11日午前には「唐人街探案3」を含め、12日から上映される映画6作品の前売り券の売り上げが10億元（約162億円）を突破した。この数字のうち、「唐人街探案3」が約8割を占めていることになり、映画情報サイト・猫眼電影のデータでは、同作を「ぜひ見たい」と答えた人の数が440万人を超えている。