ゴールデングローブ賞で快挙のクロエ・ジャオ監督を封殺?「中国への侮辱発言」の報道も

華流    2021年3月7日(日) 10時28分

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ゴールデングローブ賞で監督賞を受賞したクロエ・ジャオ監督の映画「ノマドランド」が、監督自身の過去の発言が原因で、中国での上映が危ぶまれる事態になったと台湾メディアが報じている。

ゴールデングローブ賞で監督賞を受賞したクロエ・ジャオ(趙婷)監督の映画「ノマドランド」が、監督自身の過去の発言が原因で、中国での上映が危ぶまれる事態になったと台湾メディアが報じている。

このほど発表された第78回ゴールデングローブ賞で、中国出身のクロエ・ジャオ監督が映画「ノマドランド」によって「映画の部・作品賞(ドラマ部門)」監督賞を受賞。女性監督では1983年のバーブラ・ストライサンド監督に続く2人目、アジア人女性としては初の快挙となった。

中国で来月23日からの劇場公開が発表されていた「ノマドランド」だが、映画情報サイトの豆瓣電影(Douban)において、中国語版ポスターや上映日が急に削除されていることが5日、分かった。

削除された理由について台湾メディアでは、今回の授賞後にクロエ・ジャオ監督の過去の発言がクローズアップされたせいではないかと伝えている。報道の内容によるとクロエ・ジャオ監督は2013年、米映画誌「フィルムメーカー」の取材で、「私が育った時代の中国は偽りだらけで、その当時に聞いたことはのちに全て偽りだと分かった。そのせいで反逆的になった」とコメント。また2020年にはオーストラリアのメディアに対し、「今の私の祖国はアメリカ」と語ったとしている。

受賞が大々的に報じられた中国では祝福の声から一転、ネット上ではクロエ・ジャオ監督に対する批判の声が噴出。「売国行為をする映画監督の封殺を支持する」「国への侮辱的な発言があったのなら上映は不要」などといった声が上がっているが、一方では「政治と芸術は分けるべき」「彼女の言ったことはウソではない」「上映しなくていい。一部の中国人は作品を鑑賞するレベルに至っていない」といった擁護の声も多く寄せられている。

なお、クロエ・ジャオ監督が封殺の対象となった場合、その監督作品であり、今年11月に全米公開予定のマーベル最新作「エターナルズ」(Eternals)も中国での上映が見送られることになりかねないため、マーベルファンからは危惧する声も上がっている。

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