2015年1月8日、中国新聞網によると、香港メディアは海外旅行をする中国人観光客が増加していることについて、「中国人観光客は大金と同時に多くの面倒も持ってくる」と報じた。

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報道によると、ドイツ・フランクフルトの高速道路の料金所で、中国人ツアー客を乗せたバスが停車。ガイドの李（リー）さんが公衆トイレを使用するには0．7ユーロ（約100円）が必要であることを伝えると、数人の男性は野外で用を足すことにした。李さんは、そうした光景は珍しくはないというが、その中に派手な服を着た中年女性も混じっていたのにはさすがに驚いたという。この女性は、数千ユーロもする腕時計を惜しげもなく購入していたが、公衆トイレ代は出すのが惜しかったようだ。

この騒動は、多くの観光を資源とする国が直面する難題を反映している。それは、中国人観光客は大金と同時に多くの面倒ももたらすということだ。彼らは、金は持っているが素養は足りない。施設を壊したり、人の怒りを買うような無礼な行為には、どんなに穏やかな人でも耐えられないだろう。多くの場合、ほかの国の観光客は中国人観光客が来るとわかるとそこを避けて通る。そのため、現地の観光収入にも影響が出る。

しかし、海外旅行をする中国人は増え続ける。2014年11月には中国本土の海外旅行者が延べ1億人を突破した。今や中国人は米国人やドイツ人に代わり、世界で最も金持ちな観光客にもなっている。しかし、彼らが起こすさまざまなトラブルには批判が集まっており、中国当局も中国人観光客のマナー違反を改めようとあの手この手の対策を講じている。

あるベテラン観光ガイドは、どのような階層の人でもマナー違反は犯し得るが、海外旅行に慣れていない人が問題を起こしやすいと語る。四川の大手旅行社でガイドとして働く李さんは「一部の旅行社が低価格の海外旅行を打ち出しているため、低所得で教育水準も低い顧客が簡単に海外旅行に行けてしまう」とその問題点を指摘する。ガイドは、「“質の悪い”観光客を管理したり教育したりするのは非常に困難。彼らの両親が長い時間教えてこなかったことを、われわれがどうして教えられるだろうか」と漏らしている。（翻訳・編集/北田）