うたた寝して妊婦に気付かなかった青年、目覚めると…―中国

Record China    2015年1月19日(月) 2時10分

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15日、うたた寝して妊婦に気付かなかった中国の青年、目覚めると…。写真は中国地下鉄。

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2015年1月15日、湖北省武漢市に住む李さんは中国版ツイッターに次のように投稿した。「漢口に用事があるため、朝早くに地下鉄に乗ったが、あまりにも眠くて寝てしまった。目が覚めると、傍らに妊婦が立っていた。妊婦に席を譲ろうとした瞬間、10人以上の人が携帯を手に持ち、カメラのレンズを自分の方へ向けているのが目に入った。恐らく寝てしまった頃には、すでにもう何枚も写真を撮られたに違いない。きっと自分は有名になってしまう気がする。明日の新聞には「妊婦に席を譲らない不徳な青年」という見出しが躍るかもしれない。今願うのは、顔の上にモザイクだけはかけて欲しいということだけだ」。楚天都市報が伝えた。

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李さんは今年24歳の青年で、武漢市光谷のIT業界で働いている。数日前の朝、中南路で用事のあった李さんは、光谷から地下鉄に乗った。運よく席が空いていたので、座ったところ、2駅目には寝てしまった。目が覚めると、地下鉄内は人で満員となっており、傍らには妊婦が立っていた。ちょうど立ちあがって、席を譲ろうとした瞬間、多くの携帯に取り囲まれていることに気付いた。「しまった。これまでしょっちゅう寝たふりをして席を譲らない人が乗客に写真を撮られて微博に投稿されるのを見てきたけれど、今回は自分にお鉢が回って来たか。でも、寝たふりをしていたわけではなく、本当に寝てしまっただけなのに。万が一同僚や友人に見られたら恥ずかしすぎる」と胸がドキドキしてきた。

李さんは心中びくびくしながら、すぐに立ち上がって妊婦に席を譲った。そして、中南路に到着して地下鉄を降りると、すぐに中国版ツイッターに投稿した。

李さんの書き込みを見た友人たちは皆、「明日、撮られた写真が投稿されてないか、注目しておくよ」「もしかするとその女性は太っていただけで、妊婦じゃないかもしれない」などとからかった。

翌日、李さんは実際に中国版ツイッターのトピックランキングを確認したが、「武漢地下鉄で眠ったふりをして席を譲らなかった人」といった内容は投稿されていなかったため、ようやくホッと一息ついた。「恐らく多くの若者は僕と同じような目にあっているかもしれない。夜遅くに寝て昼にうたた寝するというのはごく一般的なことであり、故意に寝たふりをして席を譲らないわけではない。みんなお互いにもう少し相手のことを理解できるようになれば、一番いいかもしれない」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)

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