えとを信じる中国人、出生率が大幅低下の恐れ―米紙

Record China    2015年1月23日(金) 3時58分

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19日、中国では「未年生まれは良くない」と信じる人が多いため、この影響で今年の出生率が大幅に低下する可能性がある。

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2015年1月19日、米紙ロサンゼルス・タイムズによると、中国では「未(ひつじ)年生まれは良くない」と信じる人が多いため、この影響で今年の出生率が大幅に低下する可能性がある。21日付で環球時報が伝えた。

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中国では旧暦を重視している関係で、春節(旧正月、今年は2月19日)以降に新年度入りし、えとが午(うま)から未に変わるとの考えが一般的だ。そのため、米国での出産を仲介する会社を経営している上海在住の陳さんは、春節以降顧客が大幅に減少することを心配している。多くの中国人が「未年生まれは良くない」と信じているためで、「30%の減少を覚悟している」と話す。

えとの迷信に関する研究データによると、生まれた時のえとによってその後の人生に吉凶が影響するような事実は存在しないという。しかし、一部の人はこうした迷信を固く信じており、出産計画を変更する人もいる。貴州省や山東省、遼寧省などの一部の病院では、午年のうちに出産するために帝王切開を希望する妊婦が増加しており、人工中絶の問い合わせも増加している。

中国メディアはこうした迷信を否定し、エジソンやスティーブ・ジョブズなどの著名人も未年生まれであると宣伝するなど、誤解の打ち消しに力を注いでいる。一方、ある人口学者は「こうした迷信は全国の出生率に重要な影響を与えておらず、メディアは大騒ぎしているが、中国政府は全く心配していない」と話す。

しかし、一部の人は「出生率が偏って、学校や公共施設にも影響を与え、午年生まれの入学者数は激増、翌年の未年生まれの入学者数は激減というように、年によって大きな波ができるような現象を引き起こすだろう」と予想している。

また、中国では12年に労働年齢人口(16〜59歳)が初めて減少する状況が出現し、13年、14年と減少が続いているため、政府の一部機関も出生率の変化には注目しているという。(翻訳・編集/HA)

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