高額すぎる抗がん剤、中国では40万円必要、インドでは4000円、がん患者の苦悩とは―中国紙

Record China    2015年1月27日(火) 12時52分

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24日、副作用が少なく効果の高い抗がん剤・グリベックを中国の病院で処方してもらうと1カ月に2万元(約38万円)以上かかるため、多くの患者が治療をあきらめている。写真は中国の病院。

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2015年1月24日、中国紙・環球時報の記者は消化管間質腫瘍(GIST)患者を訪ね、治療に必要な抗がん剤・グリベックについて取材した。

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この患者が医師に勧められた抗がん剤は、スイスの製薬会社・ノバルティスが販売するグリベックだ。この薬はがん細胞をピンポイントで攻撃するため、副作用が少なくその効果は高い。だが、これを1カ月服用するには2万元(約38万円)以上の費用がかかる。ノバルティスの優遇措置により、1年間の薬代は7万2000元(約136万円)に抑えられているが、これを払える患者はごく少数だ。

この患者はグリベックのジェネリック薬品を求めている。なぜなら本物のグリベックに比べると100分の1の費用で済むからだ。だが、その方法がわからず途方に暮れている。グリベックは欧米や日本でも高額な薬品として取り扱われているが、各国の医療保障制度により、患者の負担は非常に少ない。

インドではグリベックの特許が認められていないため、ジェネリック薬品のビーナットが1箱200元(約3800円)で販売されている。その効果はグリベックとまったく変わらない。中国は薬品管理法の規定により、ジェネリック薬品を国内で製造することができず、これを海外から輸入することもできない。この患者は涙を流しながら、「一刻も早くこうした事態を改善して欲しい」と語った。(翻訳・編集/本郷)

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