Record China 2015年1月28日(水) 12時12分
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25日、中国メディア・一財網は経済評論家の呉暁波氏のコラムを掲載。「日本にウォシュレットを買いに行かなくて済む」が中国製造業の最終目標だとした。
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2015年1月25日、中国メディア・一財網は経済評論家の呉暁波(ウー・シャオボー)氏のコラム「日本にウォシュレットを買いに行く」を掲載した。
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中国の製造業が成長してきた背景にある武器はただひとつ、低コストである。中国は土地、労働力、税収などの強みがあり、しかも、環境保護に対しても何の責任も負わなくて良く、これが製造コスト上での大きな強みとなった。しかし、現在、中国製造業は苦難に直面している。各コストの上昇により、コストパフォーマンスの強みは希薄になっており、多くの製造業者が転換モデルを模索している状況だ。
那覇空港の出国ロビーで、山のように積み上げられた荷物を見て、私は別の感情が湧き上がってきた。実のところ、製造業にはとてもシンプルな哲学が根底にある。つまり、炊飯器はお米の一粒一粒が光り立ち、釜に米がこびりつかないか、ドライヤーは髪をサラサラに柔らかく乾かすか、包丁は主婦が力を入れなくとも切れるか、魔法瓶は雪の中でも温かいお湯を飲めるか、ウォシュレットはすべてのお尻を春風のように清潔にするか。炊飯器からウォシュレットに至るまで、いわゆる伝統的な産業であるが、すべては技術と理念のイノベーションによって決まる。この意味で、この世に落ち目の産業はない。あるのは、落ち目の企業と人のみである。
苦難に直面している製造業者は、外に助けを求め見知らぬ土地で運試しをするのではなく、熟知した本業で技術イノベーションを追及し、量より質で囲い込むよう、自ら突破口を開かなくてはならい。これこそが、中国製造業の最後のステップだ。
沖縄の免税店で買い物に明け暮れている若い層の人々は、おそらく中国の現在の中産階級である。理性のある消費志向で、やすやすと広告文句に躍らされない。もちろん安くて美しいものが好きだが、同時に性能をこよなく好むタイプで、新しい技術や新しい体験に進んでお金を出す。このような消費者が集中して出現したのは、まさに中国の製造業も転換期にきているということである。中国の製造業の未来は、人の心を動かせる商品か、中産階級の家庭が海を越えて日本にウォシュレットを買いに行かなくて済むか、というところにある。(翻訳・編集/霧島)
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