2015年2月4日、中国メディア・東南網は福建省福州市で1月30日に発生した無資格医による男性患者死亡事件の詳細を伝えた。

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1月30日夜、鄭さん（39歳）は「ちょっと具合が悪いので医者に行く」と言い残して、家を出たまま帰って来なかった。不安になった鄭さんの娘が、31日午前6時に同地区の社会事務所に通報。事務所から連絡を受けた鄭さんの妹とともに鄭さんの行方を探していた。その後、清掃員が市内を流れる川で麻袋2つを発見、中から半分に切断された男性の遺体がそれぞれ出てきて大騒ぎとなった。

鄭さんの妹と娘が確認したところ、遺体は鄭さんに間違いなかった。鄭さんは30日夜、診察費の安い近くの民間診療所を訪れている。そこにいた無資格医が鄭さんに点滴をする際、誤った薬剤を使用したため鄭さんが死亡。事態の発覚を恐れた無資格医が遺体を切断して、麻袋に入れて川に捨てたことが、その後の警察の調べで明らかになった。

高額の治療費を請求される中国の医療制度がこの事件の背景にあることから、ネットユーザーは「子供が風邪を引いたので病院に連れていったら1000元（約1万9000円）以上取られた」「公立病院の治療費が高すぎる。貧乏人はヤミ診療所に行くしかない」と嘆いている。（翻訳・編集/本郷）