Record China 2015年2月8日(日) 13時45分
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6日、熊本県に旅行した際、イルカの群れを見て驚いた。日本人漁師とイルカが共存共栄しているのだ。中国の一部の地域で高級食材として珍重されているイルカだ。
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2015年2月6日、来日4年目の中国人妻・王(ワン)さんは時々、日本のおおらかな豊かさに驚く。以下は王さんが語った日本での体験談。
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福岡から小さなプロペラ機に乗り換えて熊本県の天草に出かけた。天草は、本土から橋もかかっており、車で行くこともできるが、アクセスが不便なこともあって、豊かな自然がそのまま残っている。中国広東省広州市の一部の地域で高級食材として珍重されているイルカを、船上からすぐ近くで見ることが出来てビックリした。
日本の漁師さんは、イルカを捕ることではなく、観光客にイルカを見せることで生計を成り立たせている。中国ではなかなか考えられないことだ。中国だったら長期的な視点で物事を考えることが苦手なため、おそらくすべて捕獲して高値で売却して大もうけすることを考えてしまいがちだからだ。
天草イルカインフォメーションの人たちはとても親切だった。主人と2人で行ったのだが、2人でもすぐに船を出してくれた。これもビックリだ。中国だったら大勢集まらなければ燃料がロスだとか、赤字になるなどと、なんだかんだ言って船を出してくれないと思う。早く船を出してとリクエストしたら、割増料金を出せとすごんでくる恐れもある。
イルカウオッチングを案内してくれた漁師さんは操船も丁寧で、揺れも少なく、安全快適。さらに、どうしてこんなに多くのイルカを見ることができるのか教えてくれた。
イルカの敵であるサメを漁師さんらが定期的に追い払い、どんどん定着するイルカが増えてきたそうだ。そうした漁師の姿を見たイルカが、漁師さんらに親近感を覚え、イルカは捕った魚を漁師さんに投げてプレゼントするなど恩返しすることもあるそうだ。思わず感心してしまった。だからイルカは船に脅えることなく、どんどん集まって船を囲んで来る。イルカとも仲良くできる日本人の資質に感動した。(執筆/高橋大地)
■筆者プロフィール:
1961生まれ、54歳男性、東京都在住。何度もダイエットに失敗してボロボロ。精神的にもろく、弱気な性格。出版社勤務を経て、ASEAN関連情報サイトGlobal News Asiaの運営に携わる。2010年に中国西安出身の女性と知り合い結婚。中国人妻は来日4年目。妻は1972年生まれ43歳、昨年在留カードのステータスが永住になり、日本で小さなビジネスを成功させたいと、好奇心旺盛。
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