Record China 2015年2月9日(月) 21時1分
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6日 、日本の若者が多く集まるネット掲示板で、最近中国の青年出稼ぎ労働者について討論するスレッドが立った。
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2015年2月6日 、日本の若者が多く集まるネット掲示板で、最近中国の青年出稼ぎ労働者について討論するスレッドが立った。このスレッドは、中国河南省の出稼ぎ労働者が自分で撮影した「春運の歌」(春運とは旧正月の帰省・U ターンラッシュに伴う特別輸送体制のこと)というMVについて書き込まれたものだ。
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台湾のゲームマニアから広がり、今では中華圏に広く浸透している日本の「KUSO文化」(くだらない、ひどい、くそったれなどの意味)のスタイルを彷彿させる同MVが、日本の若いネットユーザーの間で熱い議論を巻き起こした。大都市を離れ、故郷に戻って家を建てるまでの経緯をラップで歌ったこの90年代生まれの出稼ぎ労働者の姿は日本のサラリーマンたちに大きな衝撃を与えたようだ。
今回日本人を驚かせた青年出稼ぎ労働者、ハンドルネーム・九娘さんは河南省南陽市の出身。今回、自分で撮影したMV「春運の歌」は、以前にも中国メディアから「故郷に戻って家を建てた南陽の出稼ぎ労働者がMV『春運の歌』を制作し、注目を集める」として、報道されたことがある。動画投稿サイトでは、同MVの再生回数はすでに200万回を超えている。
報道によると、九娘さんは普段から歌をうたうことが好きで、たびたび歌をうたう姿をリアルタイム動画で投稿しているという。今回、九娘さんは、台湾の人気歌手、ジョリン・ツァイ(蔡依林)のニューアルバムに入っている「PLAY我[口丕]」の曲に、自分で書いた「春運の歌」の歌詞を付けて歌い、親しい友人に頼んでMVを撮影してもらった。そして、その動画を自分の個人のインターネットサイトに投稿した。新世代の出稼ぎ労働者の今までとは異なる生活や価値観を知ってほしいと思ったからだ。
中国の動画投稿サイトで同MVが人気を集める中、同MVは日本の若者が多く集まるネット掲示板にも転送され、日本語の字幕が付けられた。「春運の歌」の歌詞には、九娘さんの「春運」や「北漂族」(地方から北京に出てきて奮闘している若者たち)、「富二代」(富裕層2世)に対する気持ちを表している。そこには、「90年代生まれの出稼ぎ労働者の気持ちがわかるか?」「5年間働いて残ったのは6つに割れた腹筋だけ」「半年前、大都市を去ることを決めた。全身泥だらけの労働者がインターネットで生ライブを行う」「外貨で家を建てるのなんて楽なものだ」などの歌詞がつづられている。このほか、「金はネットで稼ぎ、家は自分で建てる。春運には参加しない」という歌詞には、一時居住許可証や農村戸籍から非農村戸籍への転入、富二代といった社会問題に対するアイロニーや軽蔑なども込められている。さらにMVの中で九娘さんは、自分が建てた新しい家の屋上でムーンウォークも披露している。
皮肉やパロディーが効いた歌詞や、自分に対する溢れんばかりの自信、自分でMVを撮るという一風変わった発想に、ネットユーザーらは相次いで称賛の声をあげている。「この出稼ぎ労働者はすごい能力がある。お金もあるし、家も自分で建てる。確かに富二代を軽蔑する資格がある!」。
日本のメディアはこれまでもずっと中国の農村の現状に注目してきた。例えば、テレビで以前「中国の農村へ帰る:若者たちの挑戦」と題するニュースを放送したことがある。今回、九娘さんについて討論するスレッドの中で、日本のネットユーザーらは、次のような驚きの声をあげている。「服装のセンスがすごすぎる。人も、歌も、すごい中国風。(韓国のグループ・BIGBANGの)G−Dragonが好きなのだろうか?」「農村のビジュアル系と都市のヒップホップが合体した感じで、すごく面白い」「たぶん、この人にはこうしなければならない理由があるはずだ」「住んでみないとわからない田舎の良さ。私も知りたい」「俺のような自宅警備員じゃないってだけでいい」。
出稼ぎ労働者の九娘さんは以前工場で働いていたが、現在は故郷の村で、インターネットの生放送を行い、自分で貯めたお金で家を建てている。MVもこの村で撮ったものだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)
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