汚職公務員が出演し赤裸々告白、ドキュメンタリー『貪欲の害』で思想教育―上海市

Record China    2007年8月7日(火) 8時42分

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上海市紀律委員会は共産党員の汚職を一掃するため、教育用のドキュメンタリー『貪欲の害』を製作。出演したのは実際に汚職に手を染め処分を受けた公務員たち。写真は陳良宇・前党上海市委書記。

2007年8月5日、報道によると、上海市紀律委員会ははびこる汚職を一掃するため、共産党員の思想教育用のドキュメンタリービデオ『貪欲の害』を製作した。汚職に手を出し処分された公務員がなぜ汚職に手を染めたか、どのような心理状態だったかをカメラの前で赤裸々に語ったもので、市の幹部と所定の階級以上の党員はこれを他山の石とするよう視聴が義務付けられた。

陳良宇・前中国共産党上海市委員会書記が重大な紀律違反容疑で党籍剥奪、公職解任処分を受けたばかりだが、このドキュメンタリーに出演しているのが その“取り巻き”たち11人。彼らは陳前書記の事件にかかわって処分を受けたうえに、ビデオ出演というある意味“さらし者の刑”に処せられたとの見方もある。

同前書記と兄弟のように親しかったという宝山区の秦裕区長は700万元(約1億1200万円)以上の賄賂を受け取った。「毎日十数時間汗水たらして働いてもわずかな給料。まわりの会社経営者たちは巨万の富を築いている。自分が持っている権力を利用してやろうと思った」と汚職の動機を話す。また祝均一前労働局長は「自分の出世は頭打ち、賄賂取るなら今のうち」とエスカレートして行った心境を語っている。(翻訳・編集/WF)

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