中国で反家庭内暴力法が成立へ、2つのDV裁判に注目―米紙

Record China    2015年3月10日(火) 9時53分

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6日、中国で女性に対するサポート強化を図る「反家庭内暴力法」が成立に向かっている。資料写真。

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2015年3月6日、ワシントン・ポストによると、中国で女性に対するサポート強化を図る「反家庭内暴力法(反DV法)」が成立に向かっている。8日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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中国でDVに関連する2つの裁判が注目を集めた。「クレイジー・イングリッシュ」という英語学習の新しい方法を提唱した李陽(リー・ヤン)氏の妻で米国籍のキム・リーさんが夫を相手に離婚裁判を起こし、勝訴した。もう1つの裁判は、夫から暴力を振るわれ続けた李彦(リー・イエン)さんが夫を殺害した事件の裁判で、こちらは李彦さんに死刑判決が出た。

北京は人口2000万人を擁する大都市だが、DVから被害者を救済する機関はほぼ皆無と言っていい状態で、中国全土でもそうした機関はまったく足りていないのが現状だ。しかし、2001年に婚姻法の修正案に家庭内暴力を禁じる項目が加えられたのを皮切りに、そうした状況にも徐々に変化が生じつつある。

このほど新たに打ち出された反DV法草案では被害者に賠償や保護を求める手段が提供され、各地方政府がより多くのシェルターを設けるよう働きかける内容となっている。しかし、草案では夫婦間の強姦が違法行為とされておらず、警察側の対応責任ばかり強調されており、医療衛生や社会サービスの面が不十分だという指摘もある。(翻訳・編集/岡田)

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