Record China 2015年3月16日(月) 18時41分
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16日、中国の福建省博物院が考古学報告会で明らかにしたところによると、同院の考古研究所は昨年5月、福州市の海域にある東洛島付近で沈没船遺跡を発見した。写真は同市で行われたドラゴンボートレース。
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2015年3月16日、中国の福建省博物院が考古学報告会で明らかにしたところによると、同院の考古研究所は昨年5月、福州市の海域にある東洛島付近で沈没船遺跡を発見し、船の中から福州市と日本を結ぶ海上シルクロードが存在したことを証明する文化財が見つかった。新華社が伝えた。
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沈没船が見つかったのは東洛島の西側。海底は比較的平坦で、東西約50m、南北約80mの範囲で遺物が発見された。引き上げられた碇を調べたところ、沈没船から発見された文化財の年代は、宋(960−1279年)の時代から、元(1271−1368年)、明(1368−1644年)、清(1644−1912年)の時代のものまであることが分かり、科学的研究価値に富んでいる。
地図を見ると、沈没船が見つかった場所は、風があまり当たらない海域。同研究所の羊沢林(ヤン・ザーリン)副所長は、「昔、多くの船舶がここに停泊していたと思われる。船はおそらく台風に襲われ沈没し、さまざまな時代の文化財を積んだ沈没船の複雑な構造の遺跡を形成したのだろう」と推測している。
沈没船からは黒釉碗、青瓷碗などの陶器が大量に発見された。うち、黒釉瓷は、元末期から明初期の時期のものと断定された。福建省南平市はかつて、黒釉瓷の生産地で、日本でも黒釉瓷が数多く出土している。
羊副所長は、「史学界では、古代、福建省の陶磁器は浙江省寧波港から日本に輸出されていたと考えられている。しかし、福州港を出て、台湾北部を通過し、沖縄に運ばれていた可能性もある。今回発見された沈没船遺跡は、福州市と日本を結ぶ海上シルクロードが存在していたことを証明する」と説明している。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)
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