生活ごみで知る中国人の変化、ベルギービールに高級自動車のパンフ=中産階級の拡大がごみ回収場にもくっきりと―米メディア

Record China    2015年3月23日(月) 7時36分

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17日、参考消息網は、米ニューヨーク・タイムズが掲載した中国北京市のごみ回収場を撮影し続けたカメラマンによる記事を紹介した。写真はごみ回収場。

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2015年3月17日、参考消息網は、米ニューヨーク・タイムズが16日付で掲載した中国北京市のごみ回収場を撮影し続けたカメラマンによる記事を紹介した。農村と中心部の中間にあるごみ回収場の様子が以下のようにつづられている。

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この1年間、私は北京郊外で撮影を続けてきた。そこは都市と農村の結び目となっているようなところだ。そんな中、私は北部の郊外にごみの回収場が数多くあることを発見した。ここは地下鉄5号線の終点で、北京で集められたごみを再利用のための準備をする場所。重さ700キロの立方体に圧縮された紙類は別の省に運ばれ、再生紙となって北京に戻ってくる。ペットボトルも分別、加工され、衣類となってよみがえる。発泡スチロール、ガラス、金属も同様だ。

回収場には厚手の服を身にまとい、手袋をした男女がごみを山積みにしたオート三輪やトラックに乗って絶え間なくやって来る。プラスチックごみの回収場の経営で生計を立てる男性は「これらはすべて家庭ごみ。たくさんありすぎて埋め立て処理なんて想像もつかない」と語る。

北京の人口は爆発的に増加し、現在は2000万人を超えるまでになった。これに伴い、ごみも増えている。回収場でリサイクルを待つごみは、教科書、雑誌、カレンダーなどさまざまだ。中には高級自動車のパンフレットや輸入ヨーグルトの箱、ベルギー産ビールの瓶、ブランデーやワインの箱などもあり、ここに都市に住む中国人の生活の変化、中産階級の台頭が色濃く反映されている。

前述の男性は「ここで仕分けるごみは数え切れないほど多い」と話す。早朝から深夜まで働き詰めの生活で、数年後には処理場をたたむ考えだ。男性は「この仕事は重労働。これだけのごみが再利用されるということは分かっているが、多くのことは考えない。ただ、ごみの回収で生活をしているというだけだ」と語っている。(翻訳・編集/野谷

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