イタリア・ミラノのチャイナタウンで「牌坊」設置の動き=地元住民は反発、市庁舎前で抗議活動も―中国メディア

Record China    2015年3月26日(木) 17時48分

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24日、イタリア・ミラノのチャイナタウンとして知られるパオロ・サルピ通りの華人たちが、2015年の万博に合わせて通りの両端に牌坊を立てる計画を立てており、地元住民の反発を呼んでいる。

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2015年3月24日、イタリア・ミラノのチャイナタウンとして知られるパオロ・サルピ通りの華人たちが、2015年の万博に合わせて通りの両端に牌坊を立てる計画を立てており、地元住民の反発を呼んでいる。参考消息が伝えた。

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牌坊の建設を推進するイタリア・中国企業家連合会のフランチェスコ・ウー氏は取材に対し、以下のように語っている。

「ランドマークを作ることで、多くの中国人観光客を呼び寄せることができる。ミラノにとっては利益になるだけで、決して損失はない。牌坊は中国の歴史ではなく、ミラノの歴史に敬意を持っているからこそ立てるものだ。華人コミュニティーが歓迎されていることのシンボルとなる。歴史的に、華人たちはずっと歓迎されてきたわけではないからだ」

だが、住民委員会からは1500人を超える反対の署名が集められ、23日に市庁舎前で行われた抗議活動の際に市長に手渡された。

住民の代表は「中国のシンボルはこの街の人口状況に適していない。85%の住民はイタリア人だ」と述べた。

この問題について、インスプリア大学で中国問題を研究するダニエレ・コロニア氏は「ミラノの華人はわが国の非白人として最大多数を占めている。彼らの歴史には語るだけの価値があり、それは私たちの歴史だといえる」と語り、パオロ・サルピ通りは世界の他のチャイナタウンと異なり、閉ざされた居住地区ではなく、イタリア人と華人が混じりあって居住しているコミュニティーだと指摘している。

現在、市が調整に入っているが、市の関係者によると、牌坊の設置は時期尚早との声があり、今のところ設計プランも立てられていないという。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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