2015年3月25日、中国メディア・捜狐は「中国人はどうして日本に桜の花見に行くことが好きなのか」と題した記事を掲載した。

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日本の桜は世界で有名だ。3月から開花が始まり、日本全体が花見に沸き立つ。桜は南から北に向かって開花していき、毎年この季節になると大勢の中国人観光客が桜を見るために日本を訪れる。日本の桜の魅力は一体どこにあるのだろうか。

桜の花言葉は純潔、精神の美しさなどさまざまで、桜は愛情と希望の象徴だ。桜は世界各地で咲いているが、日本には300もの品種があり、日本の桜が最も有名となっている。日本は桜の国と称えられ、桜は日本の国と民族の象徴となった。

桜の花の命は短く、7日間とも言われている。これが桜の大きな魅力だ。花の美しさだけでなく、咲き誇った後すぐに散っていく「壮絶」な様子が見る人を引き付けている。

開花日をつないだ「桜前線」に合わせ、日本では花見をしながらにぎやかな宴会が繰り広げられる。桜の花はあっという間に散ってしまうが、それでも日本人は桜を見て盛り上がるのが大好きだ。日本各地で桜祭りが開催され、家族や友人同士で弁当を用意し、談笑する光景もよく見られる。桜の花びらが舞う中で、人々は見知らぬ人に対しても笑顔を向ける。花見というよりは、花見を通じて人々が家族や友人と楽しむ日と言った方がよいかもしれない。日本の会社の中には桜の花見を「恒例行事」としているところもある程だ。

日本人は人生を短いものと捉え、「生きている時は桜の花のように美しく、命が絶える時は潔く」と考えている。桜は散り際も美しく、未練がましくない。この様子が日本の精神として大切にされている。この精神の延伸上にあるものが自然に対する尊敬、国に対する愛だと思う。中国人がわざわざお金を払って海外の風景を見に行ったり、「異国情緒」とうたった建物を造ったりするが、最も美しい風景は自分の周囲にあることを忘れてはならない。（翻訳・編集/野谷）