韓国に来る中国人観光客は増えているのに満足度は急落、なぜこんな矛盾が起きるのか―韓国紙

Record China    2015年4月16日(木) 10時37分

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15日、中国人の韓国旅行への満足度が大幅に下がっている。写真は韓国。

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2015年4月15日、韓国・中央日報によると、中国人の韓国旅行への満足度が大幅に下がっている。16日付で環球時報が伝えた。

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昨年、韓国を訪れた中国人観光客が600万人に上り、過去最高を記録したことからも分かるように、韓国旅行は中国人に非常に人気がある。韓国では「中国人観光客が私たちを養っている」との声も聞かれているほどだ。

しかし、問題は中国人の韓国旅行熱が冷める可能性があることだ。韓国文化観光研究院の調査では、韓国旅行への満足度が16カ国中14位と低く、リピート率もわずかに25.7%だった。韓国に来る中国人観光客は増えているものの、その満足度は大きく下降している。どうしてこのような矛盾が起きるのか。

米国最大の旅行専門サイト・トラベルズー(Travelzoo)は、「中国人観光客が行きたいと思う国の2〜4位は米国(31.4%)、ニュージーランド(26.8%)、オーストラリア(25.6%)。1位はなんと、領土問題などを抱え、敵対感情を抱いているはずの日本(39.6%)だった。これは円安やビザ発給要件の緩和などの政策、免税店の設置などのほか、日本独特の文化を前面に押し出していることが、中国人観光客の好奇心をかき立てている」と指摘している。

一方、我々韓国の状況はどうだろう?。ある旅行社の関係者は「旅行社同士で中国人観光客を奪い合っている。中国の旅行社に高い費用を払って観光客を連れてきてもらっているが、そうすると観光客をショッピングやオプションツアーに半ば強制的に参加させて、そこからリベートを得て利益を出すしかない」と話す。いくら低価格を売りに「中国人観光客1000万人突破」などと言っても、内容に満足できなければ国のイメージは大幅に下がるだけだ。

中国人観光客が求めるのは「多様で豊富な韓国体験」である。韓国の商業施設がどれほどきらびやかであっても、文化的なサービスの支えがなければその魅力には限界がある。清潔で快適、価格が適正な宿泊施設や、1人でも外出するのに便利な公共交通はどれも基本的な設備だ。政府と旅行業界は、内容が充実した伝統文化体験など観光性の強い観光資源を開発し、ショッピングと合わせて総合的な効果を発揮させなければならない。

今年2月の中国の春節(旧正月)期間中の訪日中国人観光客は45万人で、訪韓中国人観光客(約12万人)のおよそ4倍。この差が拡大するのか、それとも縮まるのか、我々のやり方にかかっている。(翻訳・編集/北田

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