Record China 2015年4月18日(土) 12時36分
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15日、新民週刊は「なぜ韓国で女性の地位は向上しないのか」と題する記事を掲載し、韓国人女性の現実を紹介した。写真はソウル。
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2015年4月15日、新民週刊は「なぜ韓国で女性の地位は向上しないのか」と題する記事を掲載し、韓国人女性の現実を紹介した。
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儒教思想の影響を受けた韓国は、かつてはアジアで最も厳しい家父長制を持つ国で、社会生活の端々に男尊女卑が見受けられた。現代化が進むにつれてこの伝統も薄れ、今では朴槿恵(パク・クネ)大統領という初の女性リーダーも登場。しかし、韓国社会には依然、女性を軽視する風潮が残っている。
韓国は歴史的にも男女の比率が極めて不均衡で、09年に発表された新生児の男女比率に関するデータで、韓国は134カ国中115位と男女のバランスの悪さが突出した。また、韓国の成人3500人を対象に12年に実施された調査では、82%の女性が「性差別が存在していると思う」と回答。特に経済的な面で差別を感じるという人が多かった。
経済協力開発機構(OECD)のデータによると、11年の韓国の女性の給与は男性より39%少なく、男女間の給与格差は調査対象となった28カ国の中で最も大きかった。11年前の給与格差(40%)がほとんど改善されていないという状況だ。OECDは「韓国の女性は男性とほぼ同等の教育を受けているが、経済活動への関与は20年前のレベルだ」と指摘。韓国の労働市場の発展が女性の学歴向上に追いついていないと説明している。
韓国の女性の大学進学率は1990年の31.9%から2010年は80.5%に引き上がり、米国の73%など先進諸国を大きく上回るまでに向上したが、経済活動への関与率は49.9%から54.5%に伸びただけだ。高等教育を受けた女性に活躍の場がないのは国にとって巨大な浪費となっている。政治参加についても、09年の地方選挙で当選した女性議員は23%と06年の14.5%から大幅な伸びを示したが、10年末の女性国会議員は全体の14.7%にとどまった。当時の世界平均は19.1%で、韓国は155カ国中、80位という結果だ。
企業の幹部に占める女性の比率も低く、これには出産や育児のために退職せざるを得ないという状況が原因となっている。12年の調査では4大銀行の行員の半数を女性が占める一方、上層管理職については20分の1という結果だった。女性の家事負担は男性よりはるかに重く、共働き世帯で女性が家事をする時間は1日平均3時間27分と男性(同42分)の数倍に達し、女性の自由時間は男性より約1時間短いという結果が出ている。(翻訳・編集/野谷)
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