2015年4月25日、韓国メディア・韓国経済は、日米同盟の一段階格上げと日中関係の改善が、韓国の外交に少なからぬ負担として作用するものとみられると報じた。

【その他の写真】

報道では、歴史問題をめぐる日韓の葛藤により日米韓三角同盟に支障が生じ、その余波が緊密な米韓同盟にまで影響を与える可能性があると指摘。さらに、中国さえも日本との関係改善を模索する動きを見せており、韓国の外交が孤立する危機に瀕しているとの懸念も出ていると伝えた。

朴槿恵（パク・クネ）大統領が南米歴訪をしている間、中国の習近平（シー・ジンピン）国家主席と安倍晋三首相は22日、バンドン会議60周年を記念するアジア・アフリカ首脳会議において、電撃的に首脳会談を行った。習主席は、「『中日が互いをパートナーとし、脅威とならない』という共通認識を、広く社会の共通認識に転化するよう努力することを望んでいる」と述べた。安倍首相は、「両国の発展が互いに脅威にはならないようにすることに完全に同意する」と答えた。過去の歴史・領土問題をめぐる日中間の緊張関係が、雪解けムードに入ったという評価が出ている。

この報道に、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。以下はその一部。

「韓米関係、韓中関係はともに良い状況にある。韓露関係も問題ない。韓国外交が隔離されているとはどういう意味だ。親日マスコミの記事か？安倍とは会話しなくてもいい」

「日本は韓国だけ甘く見ている」

「韓国の外交も、実利をもっと考えよう」

「米国や中国がいなければ韓国は滅びてしまうのか？支配層の不必要な論争から離れ、民衆の意に従う時、すべてが順調に進むはずだ」

「米国が韓国を裏切るなら、手を切らねばならない」

「この記事、ちょっと大げさ過ぎる」

「日中・日韓関係は、経済・民間分野は分からないが、政治的に近づくことはない」

「日本ではAIIB（アジアインフラ投資銀行）に参加しなかったと騒いでいるし、各国ごとに視点が異なっているだけだ」

「中国は、日米韓安保ラインを突破して、太平洋に進出するために尽力している。そのための日中関係改善だ」

「日中関係が良くなると、中韓関係が悪くなるわけではない」（翻訳・編集/三田）