「ギリシャは韓国をまねたのか」=ギリシャ・ドイツ間でも戦後賠償問題が表面化―各国ネットの反応

Record China    2015年5月21日(木) 7時37分

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20日、ギリシャがドイツに賠償金の支払いを求めていることについて、欧米のネットユーザーからは突き放したコメントが寄せられる一方、韓国のユーザーからは冷静な声が聞かれる。写真はギリシャ。

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2015年5月20日、ギリシャのチプラス新政権が第2次世界大戦中にナチス・ドイツから受けた損害に対する賠償金の支払いを求めて強硬な姿勢を打ち出していることについて、欧米のネットユーザーからは「ギリシャはとうとう自尊心を使い果たした」と突き放したコメントが寄せられる一方、同様の「歴史問題」を抱える韓国のユーザーからも「韓国も日本に同じことをしている。そんな無茶な要求は当然通用しない」との冷静な声が聞かれる。

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ナチス・ドイツは第2次世界大戦中の1941から44年にかけて、ギリシャを占領した。ギリシャ政府はナチスに強要された戦時融資の返済分や占領被害に対する賠償として2780億ユーロ(約36兆円)の支払いをドイツ政府に要求。3月にはギリシャ国内にあるドイツ資産を没収する考えを示す一方、今月には首都アテネの地下鉄などで大戦中のナチスの蛮行を描いたビデオ放映を開始するなど強硬姿勢を示している。

これに対しドイツは1960年の協定で1億5000万マルク(当時のレートで約97億7500万円)を支払っており、既に解決済みとの立場を取っている。

欧米のネットユーザーからは、「オーストリアとドイツはギリシャに賠償しなければならないが、そのギリシャもトルコに賠償しなければならない」し、「エジプトはギリシャに賠償金の支払いを要求しなければならなくなる」と指摘する声や、「長い年月がたってから戦後賠償を求めるなんて、ギリシャは何て見え透いたまねをするのか。同じように自国の歴史を理由にして賠償を求めてくる国が出てくるからギリシャも気を付けたほうがいいよ」と忠告する声も聞かれる。

このギリシャの行動について「なぜか他人事とは思えない」とコメントしたのは同じく日本との間で「歴史認識問題」を抱える韓国のネットユーザー。「韓国は金を払えとは言っていない。謝罪を求めているだけ」とギリシャとの違いを強調する声もあるものの、「世界の人からしたら、ギリシャと韓国は同じように見えている」「韓国はもう貧しい国ではないのだから、日本に無理に謝罪を求めず、柔軟に対応すべきだ」とのコメントもみられた。

一方、日本のネットユーザーからは、「本気でギリシャは終わったな」との感想や、「ギリシャは韓国をまねたのではないか」とのコメントも付いた。韓国人ユーザーが「日本の気持ちが少し分かった気がする」との感想を漏らしたことについても「三歩歩くと忘れてしまう」のではないかとあまり評価されていない。(編集/KO)

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