Record China 2015年5月20日(水) 22時6分
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19日、部分的かつ段階的に第2子の出産が認められることになっている中国で、第2子を妊娠中の女性が関連当局から中絶を迫られるという騒動が問題化した。資料写真。
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2015年5月19日、部分的かつ段階的に第2子の出産が認められることになっている中国で、第2子を妊娠中の女性が関連当局から中絶を迫られるという騒動が問題化した。中国国営・新華社通信が伝えた。
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今月12日、貴州省在住の高校教師・覃誼(タン・イー)さんは、妊娠5カ月にして県の関連当局から「妊娠の継続不許可の通知」を受け取った。これはつまり、「妊娠している子を中絶せよ」との命令だ。期限は同月31日。これに従わなければ覃さんは教師の職を解かれるとの内容だった。
彼女が妊娠しているのは第2子。中国では30年以上続いた一人っ子政策を緩和し、定められた条件を満たす夫婦に第2子出産を認めており、そのような夫婦には「第2子出産許可証」を発行している。覃さんはこれを取得したうえで妊娠していた。
覃さんは2015年2月に結婚。本人も夫も再婚同士で、それぞれが前の結婚で一女をもうけている。2人とも貴州省在住だが、覃さんの本籍は安徽省に置かれているため、安徽省で「第2子出産許可証」を取得した。しかし、安徽省と貴州省では第2子出産を認める条件が異なる。安徽省では再婚同士の夫婦の場合、双方の連れ子が合計2人までの場合は夫婦の子を設けることを許可しているが、貴州省ではこれが認められない。
複雑な事情によって中絶を迫られた覃さんの苦境が報じられると、世間で波紋が大きく広がり、関連当局もついに看過できない状況となった。最終的に、一人っ子政策を管轄する貴州省衛生計画生育委員会は、安徽省の同委に事実関係を確認し、安徽省の関連条例に添って覃さんの第2子出産を認めたという。
地方による関連法規の違いから発生したこの事件。記事では、こうした違いを逆に利用して、第2子を望む多くの夫婦が「出産移民」となる可能性も指摘している。(翻訳・編集/愛玉)
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