2015年6月10日、韓国・聯合ニュースによると、日銀の黒田東彦総裁は為替相場について、現在の円安状況がこれ以上進行することはないとの見解を示した。

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黒田総裁は10日午後の衆院財務金融委員会で、実質実効為替レートで見ると「かなりの円安になっていることは事実」とし、「ここからさらに実質実効為替レートが円安に振れることはありそうにない」と述べた。また、「さらなる円安で、（経済的に）どんどんプラスになるということでもない」と話した。

現在、円は各国の物価動向を反映した実質実効為替レートで史上最低水準まで下落しているが、この日の東京為替市場は、黒田総裁の発言の影響で一時1ドル122円まで急騰した。

韓国経済は円安の影響で輸出不振が深刻となっているが、この発言について、韓国のネットユーザーは半信半疑のようだ。

「『さらに円安を進行させなくてもいいかな』が正しい言い方では？政策的に円安にしておきながら、自然発生的に起こったような言い方をしてる」

「そろそろ、アベノミクスで円安攻勢に出た後遺症が心配になってくる時期だ。物理的に対応すると副作用が大きいから、一言で市場を動かして円安を緩和させようとする姑息（こそく）なやり方」

「少しは良識がある人だね。為替レート操作国家だけど…」

「今のうちに円を買っておくのがいいかな？」

「来年初めに日本に行くから、円を買っておかなきゃ」

「旅行費用をもう換えておかないと」

「韓国ウォンも下がらないかな？」

「うそだろう。もっと円安に、100円＝850ウォンまで行きそうだ」

「韓国人は日本人の食い物になっている。日本統治時代にしろ、壬辰倭乱（文禄・慶長の役）にしろ、そして今度は為替戦争だ。国産商品を愛用しないと、また通貨危機がやって来る」

「レートを利用してお金を稼ぐ欲はない。旅行して買い物しなきゃ」（翻訳・編集/和氣）