急激な円安が産んだ「爆買い」(1)便座ブームは落ち着くも、炊飯器やパンストは売り切れ続出―中国紙

Record China    2015年6月11日(木) 12時11分

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10日、「以前なら一泊1万円だった日本のホテルが5万円に高騰しているのに、それでも予約が取れない」と、旅行社の担当者である鄭さんは肩を落とす。写真は銀座を観光する中国人ツアー客。

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2015年6月10日、「以前なら一泊1万円だった日本のホテルが5万円に高騰しているのに、それでも予約が取れない」と、旅行社の担当者である鄭(ジョン)さんは肩を落とす。北京晨報が伝えた。

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5月末、人民元と円の為替レートが100円に対して4.99元と、始めて5元を割った。このように、円安が進み、日本を訪問する中国人観光客が急増。日本では「爆買い」という言葉も生まれた。円安により、日本のビジネススタイルも大きく変化しようとしている。

▼便座ブームは落ち着くも炊飯器やパンストは売り切れ続出

富士山の近くにあるアウトレットモールを訪れた男性の盧(ルー)さんは、スーツケースのトップブランド「サムソナイト」のショップに直行したものの、手ぶらで店から出てきた。たくさん買い物をした盧さんは、帰国前にスーツケースを買いたいと思っていたものの、店員から「開店から2時間で売り切れた」と告げられたという。

中国人観光客を乗せた観光バスは、免税店でも目立つ。ある店員は、「温水洗浄便座の人気は落ち着いたが、炊飯器や魔法瓶、パンストなどは今でもすぐに売り切れる人気商品。以前、中国人は高級腕時計などのぜいたく品をよく買っていたが、今では、スキンケア商品などの日用品が人気になっている。つまり、消費水準が向上し、観念も変化しているということ」と話す。

このような現象が起きる別の原因は、「円安」により、中国人にとって日本の商品が安くなっているからだ。仕事で上海と東京を頻繁に行き来している女性の鄭さんは取材に対して、「元で買い物すれば、昨年より2割安い」と語る。

2014年、外国人観光客の日本での消費額が、この55年間で初めて日本人の海外での消費額を上回った。日本観光庁の統計によると、同年、外国人観光客の日本での消費額は前年比43.1%増の2兆278億円と、過去最高を記録した。うち、中国人観光客の消費額が27.5%を占めた。また、今年1-4月期だけで、日本を訪問する外国人観光客の数が昨年全体の40%以上に達した。うち、中国人観光客は4月に、40万人の大台を突破した。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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