2015年6月30日、財政危機に瀕したギリシャの現状を伝える7枚の写真が中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で紹介され、中国のネットユーザーが反応を示している。

【その他の写真】

7枚の写真はギリシャ国民の混乱と不安を伝えるもので、預金を引き出そうと銀行ATMの前にできた長い列や、ガソリンが底をついたガソリンスタンド、消費者の手元に現金がないため買い手がつかない魚を前に頭を抱える市場の業者、街頭の新聞売り場でニュースを眺める市民の様子などが写し出されている。同国はATMからの預金引き出しを1日60ユーロ（約8000円）に制限しており、人々は混乱の中で生活を送っている。

これに対し、中国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せている。

「それでもギリシャ国民は手厚い福祉が得られるんだろ？」

「利益だけを求めてきた結果だ」

「ギリシャは福祉が良すぎるから、人々は勤勉に働こうとしない」

「行き過ぎたポピュリズムはこれで終わり」

「ギリシャの失敗は極端な片面教育にある。権利を教えても、義務と責任は教えない。自由について教えても、約束は教えない。多様性は教えるけど、統一は無視」

「中国の知識人をまとめてギリシャに派遣してあげたい」

「欧州連合（EU）の提示した案を飲むしかないな」

「ギリシャにとってもEUにとっても、ギリシャがEUから離脱した方が良いのではないか」

「中国の銀行だったらギリシャのように営業停止して混乱を防ぐなんてマネはしないだろうな。きっと『お客様の預金はなくなりました。どうぞ警察に通報して下さい。われわれにも方法がないのです』って説明をする程度だ」（翻訳・編集/野谷）