中国主導のAIIB、その透明性はどのように保証されるのか?―中国紙

Record China    2015年7月3日(金) 15時20分

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6月30日、中国・新京報はアジアインフラ投資銀行の運営プロセスにおける透明性について伝えた。資料写真。

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2015年6月30日、中国・新京報はアジアインフラ投資銀行(AIIB)の運営プロセスにおける透明性について伝えた。

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6月29日、AIIB設立協定の署名式が北京で行われ、参加の意向を表明した創設メンバー国の代表が出席した。これにより、AIIBおよび同行の今後の運営をめぐり各メンバー国が共に遵守すべき「基本ルール」が成立、順調なスタートに向けた大切な一歩が踏み出された。

11章60条で構成されたAIIB協定には、AIIBの運営モデル、株券分配、理事メンバーの選抜方法などに関する内容が詳述されている。代表者は調印式において、「AIIB協定は質の高い文書であり、各方面が関心を寄せる保障政策について、厳しい規定が設けられた」と強調した。

かつて世界銀行とアジア開発銀行(ADB)のプロジェクトに参与した国家発展改革委員会(発改委)対外経済研究所の張建平(ジャン・ジエンピン)所長は、「同協定は、AIIBのガバナンスの基本的枠組みとなる。AIIBは、理事会、董事会(取締役会)、総裁という三層構造を擁しており、他の地域性金融機関や国際金融機関も同様の構図で構成されている。AIIB協定は、国際金融機関の規則水準をクリアしており、ガバナンスモデルと透明度は十分に保証されている」とコメントした。

AIIB設立協定によると、総裁の選出や新メンバーの参加・承認をめぐるAIIBの全権限は理事会が有し、投票は、絶対多数(過半数)、特別多数、単純多数(相対多数)の3タイプを原則とする。これらの制度により、AIIBの運営の透明性は大きく保証される。

「AIIBの運営体制は透明性に欠けるのではないか」という懸念の声が一部の国から挙がったことについて、張所長は「AIIBは中国が呼びかけた国際金融開発機関であるが、世界の主な国際金融機関が主導するルールに追い付けていなければ、参加メンバー国を引き付けることはできなかったはずだ」と指摘した。

中国財務部(財政相)の楼継偉(ロウ・ジーウェイ)部長も、「AIIB設立協定は、現存の多国籍開発銀行の豊かな経験や手法を参考としたものだ。AIIBは、構造・業務政策・マンパワー管理などの面で、国際性・規範性・ハイレベルを堅持しつつ、AIIB独特の経営・高効率運営・高い透明性とクリーン性を確保するに違いない」と述べた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/内山

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