Record China 2015年7月3日(金) 20時20分
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1日、中国河北省衡水市景県にある孤児院が、企業からの寄付金欲しさに1人500元(約1万円)で近隣住民から20人の子供たちを集め、孤児の数を水増ししていた。資料写真。
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2015年7月1日、中国河北省衡水市景県にある孤児院が、企業からの寄付金欲しさに1人500元(約1万円)で近隣住民から20人の子供たちを集めて、孤児の数を水増ししていた。中国紙・燕趙都市報が伝えた。
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山東省聊城市の盛大華天グループの王会長は今年6月初旬、河北省景県に中華藍天児童村という名の孤児院が存在するのを知り、援助したいとの意思を相手側に伝えた。6月21日、実際に児童村を視察した王会長は、児童村の責任者から施設の建て替えや孤児の教育費などで80万元(約1600万円)が必要との説明を受ける。そこで王会長は50万元(約1000万円)を出資して孤児支援基金を設立。同25日には2000〜3000人の観客を集めた大規模な「孤児院支援のための討論会」を開催し、児童村から招いた孤児21人がステージに立ち、「私たちに両親はいないけど、皆さんが私たちの両親です」と観客に訴えた。その結果、当日の会場だけで1万7000元(約34万円)の寄付が集まった。
討論会終了後、児童村の責任者は基金の50万元と当日集まった寄付金を現金で手渡すよう王会長に要求。だが王会長から「寄付金の支払いには孤児院の経営や財務の状況が詳細に記された資料が必要だ」と説明を受けると一転、21人の孤児のうち20人は金を支払って雇った偽物の孤児であることを告白した。児童村の責任者は金銭を受け取っていないため、詐欺罪の適用はないが、無許可の施設であることが判明。現在、当局の取り締まり対象施設となっている。(翻訳・編集/本郷)
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