中国人の訪日観光ブームがさらに拡大、2.2倍の218万人=韓国人も43%増の182万人、東アジアで全体の7割強占める―今年上半期の訪日客

八牧浩行    2015年7月22日(水) 18時33分

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22日、今年上半期(1〜6月)の訪日外国人客は前年同期比46%増の914万人に達し、過去最高を記録した。国別では中国が前年同期の2.2倍の218万人でトップ。写真は中部国際空港の中国人観光客。

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2015年7月22日、日本政府観光局の発表によると、今年上半期(1〜6月)の訪日外国人客は前年同期比46%増の914万人に達し、過去最高を記録した。これまで最高だった昨年上半期の訪日外客数626万人を288万人上回った。

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国別では中国が前年同期の2.2倍の218万人でトップ。中国人の訪日ブームがさらに拡大した。以下韓国が前年同期比43%増の182万人、台湾が同29%増の179万人、香港が同64%増の69万人。この4つの国・地域合計で約650万人となり、全体の約7割強のシェアを占めた。

円安傾向が定着したことや、航空路線の拡大、大型クルーズ船の寄港急増、また近年の査証免除や要件緩和、昨年10月からの消費税免税制度の拡充などが増加要因となった。

同時に発表された6月の訪日外国人客数は、前年同月比52%増の160万人で、これまで6月として過去最高だった昨年の105万人を55万人上回った。国別では中国が前年同月の2.7倍の46万人で1位。以下台湾、韓国、香港の順。夏休みシーズンの開始と継続的な訪日旅行プロモーションの展開が功を奏した。

7月は年間を通じて最も訪日外客数が多い月である上に、今年は中国、台湾などから40隻以上のクルーズ船の寄港が予定されているため、訪日外国人客はさらに増えると見られる。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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