中国で増える失われた世代「流動児童」、出稼ぎの親について都会へ、現地戸籍なく十分な教育が受けられず―米メディア

Record China    2015年8月10日(月) 10時17分

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6日、出稼ぎに出た親と共に都市部へ移り住んだものの、都市戸籍がないため、教育など本来得られるはずの権利が持てない「流動児童」と呼ばれる子どもが中国で増えている。

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2015年8月6日、環球時報によると、米ビジネスニュースサイト・クオーツ(QUARTZ)は4日、「中国で徐々に拡大する『失われた世代』――流動児童」と題した記事を掲載した。

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「流動児童」とは、地方から出稼ぎに出た親と共に都市部へ移り住んだものの、都市部の戸籍がないため、本来なら得られるはずの教育機会や地域のサポートなど、他の子どもたちが当然得ているような権利が持てない子どもを指す。親は毎日長時間働いているため、託児所や家で親の帰りを待つ日々を送っており、十分な教育が受けられず、成長しても生きていくのに必要な社会的能力が不十分であることが多い。

急激な経済成長の陰で犠牲となっているこうした「失われた世代」の子どもたちは、出稼ぎに出た両親から置き去りにされ孤独な生活を強いられる「留守児童」とともに増加の一途をたどっており、大きな社会問題となっている。

国連児童基金(ユニセフ)によると、2010年の時点で中国の都市部では平均で4人に1人が流動児童だったが、2013年には3人に1人にまで増えている。(翻訳・編集/岡田)

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