Record China 2015年8月18日(火) 16時45分
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16日、1943年に対日方針協議のために開催された首脳会談をテーマにした映画「カイロ宣言」で、当時の中華民国代表であった蒋介石が毛沢東にすり替えられていることに非難の声が上がっている。写真は問題のポスター。
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2015年8月16日、RFI中国語版によると、1943年に対日方針協議のためにエジプトのカイロで開催された首脳会談をテーマにした映画「カイロ宣言」で、当時の中華民国代表であった蒋介石が毛沢東にすり替えられていることに非難の声が上がっている。
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会談は米国、英国、ソ連、中国の代表が開催したものだが、当時の中国は当然「中華民国」で、代表は蒋介石だった。台湾国史館の館長は、「荒唐無稽」と同作を非難、ネット上でも「とんでもない恥知らず」との声が上がっている。
この中国の特色ある社会主義的「カイロ宣言」は反ファシズム戦争・抗日戦争勝利を記念して制作された「叙事詩的大作」という触れ込みで、4種類が作られた宣伝用ポスターにはそれぞれ当時の米、英、ソ連、そして中国の指導者が中心に描かれているが、なぜか中国の指導者が蒋介石ではなく毛沢東になってしまっている。
台湾からはもちろん大反発の声が上がっているが、中国からも疑問の声が続出している。ネット上では、ポスターの内容が史実から外れているとして「歴史の改ざんは後世に害をなす」「功績の横取りにしてもあまりにひどい」と批判が相次いでいる。また、あえて「炎上」させて注目を集めようとしているのではないかとの推測も出ている。
台湾国史館の呂芳(リュー・ファン)館長は、「中国共産党は自分たちが抗日戦争の主力だったとの説を曲げないが、それが誤りであることは史料が証明している。毛沢東がカイロ会談に参加していたなど、誰が見ても荒唐無稽だと思うだろう」とコメントした。
映画の制作サイドは、「中華民族がともに戦い、犠牲となった結果、抗日戦争の勝利がもたらされた。毛沢東率いる共産党はそこで中心的役割を果たしている。カイロ宣言は、共産党の貢献なしにはあり得なかった」とコメントしている。(翻訳・編集/岡本悠馬)
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