八牧浩行 2015年9月9日(水) 10時0分
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9日、東京株式市場で日経平均株価は急反発。一時前日比800円以上高い1万8243円を付けた。1万8000円の大台回復は2日ぶり。前日の中国や欧米の株式相場が上昇した流れを引き継いだ。写真は東京証券取引所。
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2015年9月9日、東京株式市場で日経平均株価は急反発。一時前日比800円以上高い1万8243円を付けた。1万8000円の大台回復は2日ぶり。前日の中国や欧米の株式相場が上昇した流れを引き継いだ。外国為替市場で円相場が1ドル=120円前後と、円安・ドル高で推移していることも投資家心理を好転させ、輸出関連株をはじめ全面高の展開となった。。
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前日(8日)の東証株価は急落し、終値は1万7427円と昨年末終値の1万7450円を下回り、年初からの上げ分をすべて打ち消してしまったが、一日で1万8000円大台を回復した。
8日の上海総合指数は5営業日ぶりに反発し、2.9%高で終えた。国有ファンドが金融など大型株を買い支えたとの観測から、投資家の買いを呼んだ。これを受け、米株式市場でダウ工業株30種平均も大きく反発し、前週末に比べ390ドル(2.4%)高い1万6492ドルで終了した。
市場関係者の間では「最近の世界同時株安の引き金となった中国景気の不透明感が払拭されたわけではない。上海株の動向や米国の利上げ観測によっては、再び値動きの荒い展開になる」との見方も多く、なお波乱含みの相場展開が続きそうだ。(八牧浩行)
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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