骨董収集、ドイツや日本からの「里帰り品」が人気―中国

Record China    2015年8月30日(日) 2時21分

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27日、骨董収集の世界では、コレクターの目利きが良く、良品が多ければ、その品目が主流であってもなくても市場の一角を占めることができるものだ。

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2015年8月27日、骨董収集の世界では、コレクターの目利きが良く、良品が多ければ、その品目が主流であってもなくても市場の一角を占めることができるものだ。ますます人気を集めている「里帰り品」のコレクションは、そのことを証明している。楚天都市報が伝えた。

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「里帰り品」とは何か?厳密に言えば、「里帰り品」とはかつて海外に流出し、再び国内に戻ってきた中国の骨董品を指す。近頃この言葉の意味は徐々に拡大され、海外から中国に入った全ての骨董品を指すようになっている。武漢市の骨董品市場・徐東古玩城で「ドイツからの里帰り品」を取り扱う閻雪駿(イエン・シュエジュン)さんも里帰り品に魅せられた一人だ。

▼文化の融合を体現

日本滞在歴が20年に上り、「日本からの里帰り品」のコレクター・曾支農(ツン・ジーノン)さんは、徐東古玩城で実地調査を行い、ここに興味を持ったという。

曾さんのコレクションのうち、最も多いのが日本の鉄瓶だ。鉄瓶はかつて日本全国に広く普及した、茶道で欠かせない器具だ。精巧に作られた鉄瓶は日本の伝統技術と審美観を留めているだけでなく、文化融合の痕跡も見られる。日本の茶道は盛唐時代に日本に伝わった。当時の中国では鉄瓶で湯を沸かし、茶を飲んでいたのだ。現在の鉄瓶を鑑賞するとき、曾さんはタイムワープしたような感覚を味わうという。

▼「ストーリーのある物」が人気

日本には、家に代々伝わる鉄瓶を持っている人も多い。曾さんはそんな一般家庭から譲り受けた「家宝」を所有しており、生活の息遣いが感じられるこの品が大のお気に入りだという。

閻雪駿さんはかつてドイツの骨董品店で、装丁が非常に美しく、完全な形で保存された中国画集を発見した。色彩は鮮やかで、絵画の技法には透視法が取り入れられ、特別なものだった。

資料を調べた結果、閻さんはこの画集が「通草画冊」という名であることを発見した。19世紀に欧州に持ち込まれたもので、紙は通草の木から作られ、中国の当時の風土と人情が描かれている。現在でいう絵葉書のようなものだ。完全な形で残された画集は非常に珍しい。「里帰り品」コレクションは、背後にそれぞれのストーリーがあるからこそ、人の心を打つのだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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