2015年9月15日、香港紙・大公報によると、韓国がフィリピンとの軍事交流を強化しており、南シナ海問題への注目を表明した。

【その他の写真】

フィリピンを訪問中の韓民求・韓国国防部長官は14日、ガズミン国防相と会談。軍事交流強化で合意した。年1回の国防次官級会合を検討しているほか、戦略的パートナー関係締結を目標に今後の交渉を進めることで合意した。現在、フィリピンは日米と戦略的パートナー関係を締結しているほか、11月にベトナムとの締結が有力視されている。

南シナ海問題で中国と対立しているフィリピンは軍事力の近代化を進めている。韓国からも軽戦闘爆撃機FA−50を12機購入することが決まっている。年内に2機が引き渡される予定だ。

また、14日の会談では韓長官は南シナ海問題について言及している。2002年に調印された「南シナ海における関係国の行動宣言」を遵守し、各国が互いの主権を尊重し話し合いによって解決するべきだと発言した。中国けん制とも受け取れる発言だけに注目される。（翻訳・編集/増田聡太郎）