ボーイングが中国で製造へ、737型機の最終工程を中国に移転―米メディア

Record China    2015年9月18日(金) 20時50分

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15日、中国の習近平国家主席の訪米中にボーイングが中国に同社737型機の生産工場を開設することを発表する可能性が高いとみられている。写真は737型機。

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2015年9月14日、米経済誌セントルイス・ビジネス・ジャーナルによると、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は23日に米シアトルを訪問するが、その期間中にボーイングのデニス・ミュイレンバーグ最高経営責任者(CEO)が中国に同社航空機・ボーイング737の生産工場を開設することを発表する可能性が高い。ボーイングが米国以外の地域に旅客機の最終組み立てまでの生産ラインを設けるのは初めて。15日付で環球時報が伝えた。

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今回のボーイングの措置は米議会が合衆国輸出入銀行を閉鎖させる可能性があることに関連するものだとみられている。合衆国輸出入銀行は米国政府が設立した輸出信用機関。7月末に免許が切れたことを受け、ボーイングのジム・マックナーニ会長は米国以外での重要部品の生産地を求めていた。航空誌アビエーション・ウィークによると、新たに建設する中国工場では最終組み立て前の機体の塗装や飛行試験、認証交付などを行うことになる。

中国企業はこれまでボーイング737型機の垂直尾翼や水平尾翼、搭乗ハッチなどの部品を生産している。ボーイングの工場開設が現実となれば、エアバスも中国での生産をさらに加速させる可能性が高くなる。エアバスはすでにA320型機を天津工場で生産しているが、A330型機の生産も中国に移す可能性がある。

セントルイス・ビジネス・ジャーナルは、中国で生産された737型機が直接中国の航空会社に納入されることになれば、ボーイングの中国市場における競争力向上に大きく貢献することになると指摘した。ボーイングは20年以内に中国の旅客機市場が4倍の1兆ドル(約120兆円)に達すると予測している。(翻訳・編集/岡田)

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