村民が道を補修し料金所設置、住民が反発も当局は「管轄外」と対応せず―中国

Record China    2015年9月21日(月) 21時4分

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16日、中国陝西省安康市旬陽県で、村民が道路を補修し料金所を設けていることが物議をかもしている。イメージ写真。

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2015年9月16日、中国陝西省安康市旬陽県で、村民が道路を補修し料金所を設けていることが物議をかもしている。華商報が伝えた。

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問題となっている場所では、本来使われている全長14キロの道路が工事により通行止めとなっている。迂回ルートは36キロと遠回りになるなか、現地の村民が通行止め道路のそばにある川の近くを補修し、「普通車10元(約190円)、大型車30元(約560円)」と通行料を徴収して開放している。

近隣の住民から苦情が寄せられるなか、道路を補修した男性は、「政府の交通部門は利用者に迂回を求めているが、多くのドライバーは迂回を嫌がり、私に道を補修して料金を徴収したらどうだと提案した。そこで私は6000元(約11万円)で川のそばにある敷地を借り上げ、補修して道路として開放した。道路は私が補修し、通行料も強制ではなく支払うかどうかは利用者にゆだねている」と自身の行為に違法性はないと主張した。

同件に関して、旬陽県の現地政府責任者は、「通行止めになっている道路一帯は交通運輸局が管理している」とし、管轄外であると回答。さらに、旬陽県の公安当局は「住民から通報が相次いでいるが、依然として多くの人が料金を支払って利用している。通行料を承諾して利用している以上、取り締まることはできない」とし、通行料の徴収については交通部門が管轄のため対応できないと述べた。

対応を迫られた交通運輸局だが、同局の旬陽県一帯の責任者は、「われわれは公道の補修と管理を責務としており、今回指摘があった道は公道のそばにある川岸を個人が補修したもので、交通部門の管轄範囲外であるため取り締まることはできない」と語った。

住民からは反発の声が聞かれているが、ネット上では「土地を借り上げて道路として補修している以上、私有地になる。さらに料金も強制ではない」とし、男性の行為を擁護する声が比較的多かった。一方で、対応しない政府への不満も寄せられた。(翻訳・編集/内山

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