Record China 2006年7月5日(水) 14時3分
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張娜さんは毎日ハエの世話をしている。
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吉林省(きつりんしょう)吉林市(きつりんし)永吉県(ヨンジーセン)双河鎮(スヮンハーチェン)の、とある山中には、ハエの飼育に従事する女性がいる。およそ200万匹とみられるハエが彼女の指揮の下、ちょうどハチのように飛行しているではないか。地元の人から、「ハエ司令官」と呼ばれる張娜さんは、今年28歳の妙齢の女性なのだ。本人に、“ハエ飼育”のきっかけを尋ねると、ある日新聞で、河北省(かほくしょう)のある女性がハエやニワトリを飼育し、見事に成功した話を知り、早速、河北省まで出かけていき、教えを請い願ったという。2005年5月、張娜さんは借金をして調達した5000元を持って、再び河北省を訪れ、二ヵ月間をかけてハエの飼育技術を身に付けたという。その後、両親の反対を押し切って、ハエの幼虫“蛹”を1万匹購入し、本格的にハエ飼育をスタートした。ハエの繁殖は意外と早く、あっという間に10万匹まで増え、さらに広い飼育スペースを求めて、この山中に移ってきたという。そして、さらにニワトリの卵を2500
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個購入し、ニワトリの飼育も開始したという。現在、ハエの数は200万匹にも殖え、毎日の蛹の生産量は50kg以上にもなり、ニワトリの数も5000羽、そして毎日生産される卵の数3500個という、すばらしい生産実績を誇っているのだ。張娜さんが研究開発した“蛹”でつくられた飼料を食べたニワトリが産む卵は、たいへん栄養価が高く、普通の卵1個の値段0.20元(約3円)に対して、0.80元(約12円)と高く売られているという。ニワトリの餌になるこの“蛹”だが、滅菌状態で孵化させた“蛹”の味も、なかなかのものらしい。ところで、張娜さんの話によると、ハエの寿命はわずか25日〜30日しかないが、繁殖力がとても優れており、ハエ1匹につき1億以上の“蛹”を生むことができるという。しかも、ハエの食事量はとても少なく、200万匹の一日の食事量はわずか20gにも満たないという。世の中、目の付け所の鋭い人がいるものだ。果たして、何人の人が、新聞の“ハエ飼育”の記事を見て、自分も“ハエ飼育”を始めようと思い立つだろうか。「男やもめに蛆がわく」というコトワザがあるが、張娜さんのケースは、さしずめ、「妙齢女性に蛆が沸く」、そのものだ。
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