2016年1月17日、韓国・世界日報によると、韓国南部の済州島にビザなしで入国・滞在した外国人のうち、昨年だけで4300人余りの行方が分からなくなっている。済州島に限りビザなしで30日まで滞在できるという優遇制度が、韓国での不法滞在へのルートに悪用されているようだ。

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済州出入国管理事務所によると、今月13日に済州島の宿泊施設から行方をくらましたベトナム人56人のうち28人がこれまでに見つかり、違法就業の疑いなどで調べを受けている。彼らは5泊6日の日程でベトナム・ハノイから訪韓したベトナム人観光客155人のうちの一部だが、韓国警察は、韓国本土に渡り不法滞在・就業する意図があるものとみて、済州島の空港や港での検問を強化している。

韓国有数の観光地でもある済州島は、テロ支援国家など11カ国を除くすべての国のパスポート所有者を対象に、ビザなしで30日間滞在できる制度を運用している。一方で、今回のように済州島に入国しそのまま行方知れずとなる外国人がここ数年で急増、11年に282人だったのが、昨年は4353人にまで膨れ上がった。韓国内で違法就業をあっせんする業者も暗躍しているとみられ、摘発が進まない状況に警察などは頭を悩ませている。

この報道に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「管理もできないのに開放一方じゃ駄目だ。原点に戻るべき」

「ねじが緩むように国が崩壊していく。この国に主はいるんだろうか？」

「ビザなし入国を廃止しよう」

「政府がやることはどうしてこういいかげんなんだ？」

「軍隊を動員してみんな捕まえよう！」

「済州島の土地は外国人に売り払われ、不法滞在者の流通経路になっている」

「ただでさえ狭苦しい国が、外国人たちの天国に…」

「済州知事は責任を取って辞任を」

「国が急に豊かになったからか、善悪の区別がついてないような主張が多い。不法滞在は明らかに罪なのに、彼らの人権を韓国人庶民の人権よりも重んじる人たちがいる」

「観光収入を求めるのもいいけど、もし1人でも北朝鮮の工作員やテロリストが入って来たら、大変なことになる」（翻訳・編集/吉金）