「人工太陽」でエネルギー不足を解決、50年以内に核融合発電を実現―中国

Record China    2007年10月21日(日) 12時19分

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20日、北京市で、中国科学院プラズマ物理研究所の研究員は新華社のインタビューに対し、中国の核融合実験施設はすでに完成、今後30〜50年以内に実用化される見通しだと語った。写真は実験装置“EAST”。

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2007年10月20日、北京市で、中国科学院プラズマ物理研究所の万元煕(ワン・ユエンシー)研究員は新華社のインタビューに答え、中国の核融合実験炉はすでに完成しており、今後30年から50年以内に実用化される見通しだと語った。

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太陽と同じ原理で作動する核融合炉は「人工太陽」とも呼ばれ、従来とは比較にならないほど巨大なエネルギー源になるが、核融合を制御する難しさからいまだに実用化には至っていない。中国は2億元(約32億円)を投入し、プラズマ発生時間が世界最長の完全超電導トカマク型実験装置“EAST”を完成させている。

中国共産党第17回党大会(十七大)では“クリーンエネルギーと再生エネルギーの発展”との方針が提出された。万研究員は、核融合発電はこの要求に応えるものとして、研究の重要性を痛感したという。

現在、中国はアメリカ・EU・日本・韓国・インドらと100億ドル(約1兆2000億円)を費やす巨大プロジェクトに参加し、技術的課題に取り組んでいる。また、中国自身も40億元(約640億円)を投じ、実験設備を自主開発している。万研究員は「持続可能な発展のためにエネルギー問題の解決は不可欠で、各国政府の協力のもと、中国は30年から50年以内に実用核融合発電を実現させるだろう」と話した。(翻訳・編集/KT)

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