宮崎の「平和の塔」、日中の民間団体が礎石返還求める=「明朝の陵の石」と主張するも、宮崎県は返還を拒否―中国メディア

Record China    2015年10月29日(木) 0時29分

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27日、中国の南京民間抗日戦争博物館と南京市民代表団は宮崎県庁を訪れ、「平和の塔」に使用されている礎石3個の返還を求める書面を渡した。日本の市民団体も中国の要求を支持したが、宮崎県は返還を拒否する態度を表明した。写真は日中の国旗。

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2015年10月27日、中国の南京民間抗日戦争博物館と南京市民代表団は宮崎県庁を訪れ、「平和の塔」に使用されている礎石3個の返還を求める書面を渡した。日本の市民団体も中国の要求を支持したが、宮崎県は返還を拒否する態度を表明した。環球時報が伝えた。

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「平和の塔」はもともと1940年に皇紀2600年の記念事業として造られた八紘之基柱(あめつちのもとはしら)だったが、戦後に名前が変更された。世界各地から集めた石1789個を組み合わせて造られているが、うち198個は日中戦争が続いていた中国本土から持ち込まれたもの。中国の神話に登場する麒麟(きりん)が掘られた石は明朝の陵から持ち去られた可能性があると中国側は主張している。中でも、貴重な礎石3個の返還を中国の民間団体は申し入れている。

27日に県庁に訪れた南京民間抗日戦争博物館の呉先斌(ウー・シエンビン)館長らの要求に対し、都市計画課の森山福一課長は「戦争とは無関係。(石が中国から持ち込まれたという)具体的な文書はない」と述べたと日本メディアが伝えている。これに対し呉館長は、日本側が正しく認識するまで何度も訪問すると語った。宮崎県庁の態度とは異なり、宮崎県日中友好運動懇談会は中国側の返還要求を支持し共に活動しているという。(翻訳・編集/内山

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