2015年10月29日、韓国・聯合ニュースによると、韓国では金融資産や不動産を含めた富の66％を上位10％の層が保有しているとの研究結果が出た。一方、下位50％が保有する資産は全体の2％に満たず、富の分配の不平等化が進んでいることが分かる。

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東国大の金洛年（キム・ナクニョン）経済学科教授は29日、韓国国税庁の相続税に関する資料を分析、韓国社会の富の分布について推定した論文を公開した。これによると、13年では20歳以上の上位10％が全体の資産の66．4％を保有しており、00〜07年の平均値63．2％と比較すると富の偏りが進んでいた。上位10％の人の資産の最低ラインは2億2400万ウォン（約2400万円）で、平均は6億2400万ウォン（約6600万円）だった。

一方、下位50％の層が保有する資産の全体に占める割合は、00年2．6％、06年2．2％、13年1．9％と、年を経るごとに下がっていることも分かった。

この報道に、韓国のネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられている。

「そのうち資産の95％以上が人口の1％の層に集まって、資本主義社会自体が崩壊するだろう」

「韓国では、努力するよりもうまく財閥の家系に生まれるのが正解」

「上位10％の人には、100万ウォンが1万ウォンくらいに思えるのかな」

「どうせ富を独占しているのは親日派だ」

「税金は金持ちから取ってくれ！まずは企業の法人税アップを！」

「両極化は、しまいに戦争と革命によって解消される。これが資本主義の否定しがたい現実」

「たった2％も持たない下半分の層が消費を増やしたところで、すずめの涙。結局はお金持ちがお金を使わなければ経済も最低のままだ」

「李明博（イ・ミョンバク）と朴槿恵（パク・クネ）政権の結果」

「こういう資料を出して批判すると、北朝鮮寄りだと言われる。これが今の韓国」

「成長なくして分配はない。分配なくして成長もない」

「とにかく富の再分配政策が必要なことは確実だ」（翻訳・編集/和氣）