八牧浩行 2015年10月31日(土) 7時2分
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ラグビーワールドカップ・イングランド大会で日本代表を率い、強豪の南アフリカを破るなど3勝に導いたエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(写真右)が記者会見。選手は自分の個性をもっと出すべきだと指摘した。
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2015年10月30日、ラグビーワールドカップ・イングランド大会で日本代表を率い、強豪の南アフリカを破るなど3勝に導いたエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチが日本記者クラブで記者会見した。日本のスポーツ界では「出る杭は打たれる」傾向にあるが、選手は自分の個性をもっと出すべきだと指摘。その上で「軋轢(あつれき)が成長につながる」と強調し、チャレンジ精神が必要との考えを明らかにした。発言要旨は次の通り。
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昨日、私は中国の上海にいた。そこで一番大きい日本学校でスピーチした。私の前に500人ぐらいの小学生がいた。五郎丸のポーズをやってごらんと言ったら、300人ぐらいが立ち上がって完璧に五郎丸のポーズをした。どれだけラグビーが変わったか、そこにも表れていた。五郎丸歩は4年前は普通の選手だったが、自ら成長しようと努め、今では世界の誰もが知るようになった。
日本のラグビーに関わったこの4年間、エンジョイさせてもらった。2019年のW杯に向け、日本は、小国なのにラグビー強国となったニュージーランドを見習うべきだ。同国が強いのは国民を挙げてオールブラックス(代表チーム)を支援し育成する気持ちがあるからだ。日本は才能ある若手選手の育成ができていない。これが変わらなければ、8強に入れない。後任のヘッドコーチには、国際的な経験が豊富で力強い性格の人が望ましい。日本人コーチは海外のトップレベルの指導法を学ぶべきである。
日本のスポーツ界では「出る杭は打たれる」傾向にあるが、自分の個性をしっかり出すべきだ。日本の代表チームメンバーは、もっと自分の意見を皆の前ではっきり言ってほしい。軋轢(あつれき)が成長につながる。
南アフリカのラグビーを指揮するという新しい経験が私には必要だと考えた。自分の思うラグビーができるとエキサイトしている。今回自分に新たなチャレンジを課したが、日本に戻ってこないというわけでは決してない。(八牧浩行)
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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