Record China 2015年11月4日(水) 3時45分
拡大
1日、韓国・ニューシスは、韓国経済が輸出不振で苦しむ中、内需だけでは低成長から脱出することが難しい現状を伝えた。写真はソウルの紳士服店。
(1 / 2 枚)
2015年11月1日、韓国・ニューシスは、韓国経済が輸出不振で苦しむ中、内需だけでは低成長から脱出することが難しい現状を伝えた。
【その他の写真】
韓国産業通商資源部が1日に発表した「10月の輸出入動向」によると、輸出は434億6900万ドル(約5兆2300億円)で、前年同月比15.8%減少と、10カ月連続のマイナス。2009年8月(20.8%減)以降最大幅の減少となった。減少幅の内容を見ると、無線通信機器を除く船舶(63.7%減)、石油製品(44.9%減)、石油化学(31.6%減)、鉄鋼(29.6%減)、自動車(1.3%減)など主力品目のほとんどがマイナスだった。韓国最大の貿易相手国である中国への輸出は、7月が6.5%減、8月が9.2%減、9月が5.0%減、10月が8.0%減となっており、回復の兆しを見せていない。中国経済自体が停滞しているという点が根本的な原因だ。
一方、韓国統計庁が30日に発表した「9月の産業活動動向」によると、全産業の生産は前月比で2.4%増加し2011年3月(4.0%増)以来最大の増加幅を示した。前年同月と比較すると4.4%の増加だ。製造業(1.9%増)とサービス業(1.2%増)の生産が増加し、公共事業(12.1%増)と建設業(4.9%増)は大幅に増えた。小売販売(0.5%増)と設備投資(4.1%増)もプラスを示した。
韓国経済研究院のキム・チャンベ研究委員は、「輸出が良くなくても、内需がこれを補完すれば望ましい経済と見ることができる。ただし、現在、内需が上昇しているのは、自生的な側面ではなく、政府主導の回復であるため、実際の内需が回復したと述べるのは難しいというのが問題」と憂慮している。
この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。
「貧富の格差がますます大きくなっているのに、内需拡大とはどういうことだ?中間層が貧困層に下落しているのに、実感と合わない」
「今の韓国では消費すること自体ぜいたくなことだ。内需に頼るのは難しい」
「消費者に使う金がないのに、どうやって内需で経済を回復させるんだ」
「青年失業、過度の住居費負担、教育費を勘案すれば、内需で国の経済が再生するとは考えにくい。ますます臨界点に達している状況だと思う。企業の構造調整による解雇も予定されている中、統計の数字にだまされてはいけない」
「国民に使うお金がないのだから、国庫を少し開放せねばならないだろう」
「もう輸出で暮らす時代は過ぎた。内需で暮らす構造に変えなければならならない。労働者の賃金を上げて消費を促進しろ」
「内需の基本は所得の再分配にある。政府はこのことをもっと理解してほしい」
「現状の為替レートでは駄目だ。再び円高にならない限り、ほぼ日本と重なっている韓国の輸出品目は半導体のようにキンゲームでの勝利以外にはない。しかし、価格競争では結局中国が最終的な勝者になるだろう。それに、半導体を生産するために必要な工場規模は途方もなく大きいし、資本も莫大(ばくだい)だ。半導体以外の産業では、同じような価格であれば日本製を買うだろう。日本は価格が少々高くても独歩的な技術力のためにやむを得ず選択しないといけない製品が多いが、韓国製品はコスト競争力しかない。つまりウォンが下がらない限り、競争力がない産業しかないのが現状だ」
「この希望のない状況を変えなければ国の未来はない」(翻訳・編集/三田)
この記事のコメントを見る
Record China
2015/11/1
2015/10/28
2015/9/24
2015/9/15
2015/7/29
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る