Record China 2015年11月9日(月) 19時30分
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4日、このところ韓国では配慮を受けることを当然の権利と考える風潮が生まれつつあるとの報道に、韓国のネットユーザーがさまざまなコメントを寄せている。写真はソウルの地下鉄。
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2015年11月4日、韓国・SBSテレビは、人への配慮は社会に不可欠な美徳であるが、このところ韓国では配慮を受けることを当然の権利と考える風潮が生まれつつあり、これによって数々の問題が起きていると報じた。
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韓国・釜山地域のプロ野球観戦では、観客席に飛んだホームランボールを子どもたちにあげるという習慣がある。ボールが観客席に入ると、観客から「子どもにあげよう!」との掛け声が上がるのだ。元は観客の間で自発的に始まったものだが、最近ではこれが半ば強制化している。たまたま大人がボールを取ると、すぐ横から子どもを連れた親が奪うようにボールを持ち去り、中学生が手にしたボールも、より幼い子どもが奪い取って行く、という状態だ。
こうした「配慮の強要」は、野球場だけではない。中年男性がバスで席を譲らなかった若者を怒鳴りつけてけんかになったり、優先席に座った妊婦が高齢者に嫌な顔をされたり。図書室ではうるさいから鼻もかむな、これは自分の車だから傷を付けないように気を付けろ、といった脅しめいた貼り紙も見かけられる。
こうした状況を伝えたSBSは、「配慮は絶対に必要な美徳だが、これを強要しない配慮も必要だ」と結んだ。
これに、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。
「年相応の振る舞いができない人が静かに黙っていることこそ配慮だ」
「ずっと配慮してもらっていたらそれを権利だと思ってしまうのは、仕方ないのでは?」
「障害者や妊婦、高齢者は、当然私たちが配慮すべき対象だけど、彼らも社会的配慮を自分の権利だと錯覚することなく、ありがたく思ってほしい」
「地下鉄の優先席は老人席ではない」
「年齢は権力ではない」
「登山に行って来た高齢者より、1日働いてた若者の方が疲れているんだ」
「高齢者への配慮はマナーだけど、最近は若者も大変なんだ。若い者がああだ、こうだ、とあまり言わないでほしい」
「20年前、日本の地下鉄でお年寄りに席を譲ろうとしたら断られて驚いたよ。韓国のお年寄りは、いつになったらこういう洗練されたマナーを身に着けられるかなあ」
「100%共感。『赤ちゃんが乗っています』とか車のステッカーがあるけど、だからどうしろって言うんだ?」
「配慮を2回すると、だいたい間抜けだと思われる」
「知ってる人ならまだしも、自分と何の関係もない人に譲歩する理由はまったくないと思う」(翻訳・編集/和氣)
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