2015年11月17日、中国山東省のテレビ局・山東広播電視台によると、同省の済南市で、高所作業していた作業員の安全ロープを住民が刃物で切り、作業員が危うく落下するトラブルが起きた。

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同市政府は老朽化した家屋の補修を進めており、作業員はロープでつるされていた板の上に乗り、3階部分の外壁塗装をしていた。すると、上の階の住民が作業員に降りるよう求め、「降りないとロープを切断する」と脅した。それでも作業員が要求に応じないとみると、住民は刃物で板をつるしていたロープを刃物で切り始め、危険を察知した作業員は板から脱出した。ロープは切断寸前まで切られていたという。

住民がロープを切るほど不満を覚えた原因は何なのか？報道によると、同マンションでは多くの住民が窓を突出させた造りにしており、住民は空間を広くできるが作業員にとって出っ張った窓は作業効率をさげる存在。作業用のロープは屋上で固定しているため、ロープの圧迫により突出した窓が破損することもある。施工業者は破損した場合賠償を行うとしたが、自宅の窓が破損した住民は施工業者と破損について口論となり怒りの余りロープを切る行動に出たという。住民はその後警察に出頭し、作業は一時停止した。（翻訳・編集/内山）