2015年11月20日、独ラジオ局ドイチェ・ヴェレ中国語版サイトは記事「ASEAN首脳会議、経済共同体成立を宣言へ」を掲載した。

21日にマレーシアで東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が開幕した。会議後の共同宣言で12月31日のASEAN共同体発足が発表される。貿易や投資の自由化を進め、人口6億人を超える加盟10カ国の経済を一体化する構想で、将来的には政治や社会の分野でも統合を深めていくことを目指している。

ただし課題は山積みだ。アジア開発銀行は今年初頭の報告書で発足直後は有効な運営は望めないと指摘している。加盟国の経済改革の動きが鈍いこと、インフラが整っていないこと、労働者の技術レベルが低いこと、ASEAN内部の貿易比率が低いことなどの課題があるという。（翻訳・編集/増田聡太郎）